光哉の生命を必ず救う約束と引き換えに、自分の肉体を捨て、
魂をディミトリに渡した梓がアニエスカの身体を与えられ、アリスとなって目覚めます。
1巻は時代背景と内容も相まって、終始曇天…のような重苦しい色に支配されていましたが、
2巻の舞台は現代の渋谷。今時な若者風に見えるヴァンパイア達とディミトリが住む家で、
梓の心と記憶を持ったアリスも共に暮らし始めます。
アリスを中心に、一見穏やかで明るく和気藹々と楽しく暮らしている風ですが、
全てはヴァンパイアの種を存続するために集う者達。
4人のヴァンパイアの内から唯1人を選び、繁殖を行うためにアリスは存在します。
まだ全てが明かされた訳ではありませんが、それぞれの登場人物に重苦があるようです・・・。
既に1度、自分のエゴで友とアニエスカを失ったディミトリ。
どんな想いで長い時代を渡り、仲間を見つけ、何を考えてきたのでしょうか。
そしてまた、自分のエゴでアニエスカが死ぬことも許さなかったディミトリ。
ヴァンパイアの種の存続のため、自己は捨て、種のために与えられた道を進もうとしているようですが、
かつて人であったものが、エゴを捨て切ることができるのか・・・。
どんな修羅場が待っているのか、水城作品はここからが面白いのです!
魅力的な登場人物ばかりで、続きが気になります。