1980年前後にAMラジオで放送されていたヒップな番組「スネークマンショー」。終わり近く、伊武雅刀が曲名を紹介するバックで流れていたのが本作に収録されている「黒船#1」でした。この番組らしい的確な選曲で、後に知るまでは日本のバンドの曲だとは想像できませんでした。
アルバムのコンセプトが抜群のアレンジで語られる「墨絵の国へ」、既に恐ろしいくらいテクニカルで情熱的なギターが聴ける「何かが海をやってくる」、そして「タイムマシンにお願い」から「黒船組曲」に至る流れはほとんど完璧。「黒船#1」は変拍子を使った高橋ユキヒロのドラムスと高中正義のギターがとにかく格好いい(この音はもしかしたらテレキャスターか?)。カルロス・サンタナがデイブ・ギルモアのような演奏したと言ったら信じてしまいそうなくらい素晴らしい「黒船#3」は、まさに高中正義氏による泣きのギター演奏の金字塔。日本の新たな夜明けを見事に表現してみせています。旧B面はバラエティーに富み、また高中氏のファンキーなバッキングが随所で光りますが、加藤和彦氏の大和歌こころ溢れる「四季頌歌」が最大の聴きどころではないでしょうか。この時に必要とされたメンバー、楽曲、そしてプロデュースの運命的な出会いがこの作品の音を不朽のものとしています。必聴盤!