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黒猫館の殺人 (講談社文庫)
 
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黒猫館の殺人 (講談社文庫) [文庫]

綾辻 行人
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

6つめの「館」への御招待──自分が何者なのか調べてほしい。推理作家鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。手がかりとして渡された「手記」には彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。しかも事件が起きたその屋敷とはあの建築家中村青司の手になるものだった。惨劇に潜む真相は。

内容(「BOOK」データベースより)

6つめの「館」への御招待―自分が何者なのか調べてほしい。推理作家鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。手がかりとして渡された「手記」には彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。しかも事件が起きたその屋敷とはあの建築家中村青司の手になるものだった。惨劇に潜む真相は。

登録情報

  • 文庫: 388ページ
  • 出版社: 講談社 (1996/6/13)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062632780
  • ISBN-13: 978-4062632782
  • 発売日: 1996/6/13
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (30件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 「館」シリーズファンにはオススメの作品, 2009/9/27
By 
レビュー対象商品: 黒猫館の殺人 (講談社文庫) (文庫)
これは今までのシリーズとはちょっと趣が違い「誰が犯人か」ということに重きが置かれていない作品ですね。それ以外のところに“仕掛け”がしてあって、読者にとってはそちらの驚きの方が大きいでしょう…私ももちろんそうでした。

読んでいるうちに「あれ?」って思う箇所はいくつか出てくるのですが、先が気になるから深く考えずに先に先にいっちゃって、それでまんまと最後に「そういうことだったのか〜」と、あっと驚かされてしまいました。後から考えれば伏線だらけだったのになぁ…

十角館や時計館に比べるとインパクトは弱いけど「館シリーズ」の6作目だからこそ出来る、作者の野心がこもった実験的な作品だと思います。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「手記」に秘められた、失われた記憶と〈館〉の謎, 2010/8/17
By 
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(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 黒猫館の殺人 (講談社文庫) (文庫)
推理作家・鹿谷門実のもとに、事故に巻き込まれ記憶を失った老人から
「自分が何者なのかを調べてほしい」――という奇妙な依頼が舞い込む。

手がかりとなるのは、老人が書いたと思われる「手記」のみ。

その「手記」には、建築家・中村青司が建てたという〈黒猫館〉で管理人を
つとめる鮎田冬馬(老人だと思われる)が、館の持ち主の息子とその友人
たちを館に迎えた際に遭遇した奇怪な殺人事件の経緯が綴られていた。

鹿谷は、〈黒猫館〉の元の持ち主である天才的生物学者・天羽辰也について
調査をした後、真相を探るため、編集者の江南と共に北海道に向かうのだが……。

作中作(手記)を手がかりに過去の事件を読み
解く――という額縁小説の体裁が採られた本作。

本作では、老人(鮎田冬馬)の正体と〈館〉の秘密、そして、黒猫館で起きた
密室殺人の真相――という以上三点が、究明されるべき謎になっています。

その中で、〈館〉の秘密に関するトリックは、××の本歌取りなのですが、
日本でも本作に先駆けて○○が、さらにほぼ同時期に●●がという風に、
いくつか類例があります(ちなみに◎◎も重要なモチーフになっています)。

一方、老人の正体と密室殺人の真相に関しては、さほど意外性はありませ
んが、どちらもフェアに伏線が張られている点は高く評価されるべきでしょう。

とくに、密室殺人のハウダニットに関しては、陳腐な物理トリックが用いられては
いるものの、それを導き出すためには、まず〈館〉の秘密を究明する必要があり、
その上で、唯一の犯行手段を特定するという考え抜かれた手順となっています。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 マゾ的, 2010/3/11
レビュー対象商品: 黒猫館の殺人 (講談社文庫) (文庫)
綾辻って推理作家は本当に不思議な存在で,なんの脈絡もなくいきなり出てきた突然変異型だと個人的はそういう感想を持つ。完成度とか質
はなく,寧ろハチャメチャなのに奇跡みたいなデビュー作があり,その後次々と刊行した作品も多かれ少なかれ必ず開拓の要素を有している。
王道をゆく伝統的な匂いがありながらどうしようもなくデジタルで先鋭的な作風だろう。それが暴走しながらもいちよの集大成をみせたのが
館シリーズの前作『時計館の殺人』だろうが,あれを読んだ時身震いするほど感動したにもかかわらず同時に「ここまでやるか?」的な
嫌悪感があったのも正直事実だ。あの瞬間に何か完成して何か終わったと思う。
ただそこで自らに鞭打つことをやめず貪欲さを失わないところが感心。そしてこの一作なのです。アイデアは昔からあったと著者本人は
語っているが,これはアイデアというよりシステムって響きの方がちかい。限られたシステムのなかでアイデアを展開させることは
努力次第で誰にでもできるが,システムを考案・改良しろって言われても大抵できない。同時期の島田荘司『眩暈』や,我孫子武丸の
『殺戮にいたる病』なんかが出てきた流れも合わせてここが一種ミステリが変質した瞬間でありターニングポイントだと感じる。
さて御託はそのぐらいで肝心な本作の内容はといいますと,黒猫館なる屋敷でおきた殺人事件の顛末がしるされた手記がある。同時に
記憶を失った男がいた。彼はどうも書き手らしい。調査をする。その過程で読者は何か不自然で違和感があると感じながらも
だんだんと綾辻の術中に嵌り支配されていく。そうしたらね最後ね思い込んでいた風景が崩壊して不思議な光景に出逢うの。。
そのカタルシスが最高。
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