ポーの生誕200年記念に出版された短編集、第一弾。
「ゴシック編」と銘打たれたこの本には、以下の6作が収録されています。
温厚だった男性がアルコールで身を崩し、やがて罪を犯し自滅する様を
彼が可愛がっていた黒猫を印象的にからめて描いた「黒猫」、
疫病から逃れるため城に閉じこもり、遊興にくれている王侯貴族に
やがて影が忍び寄る「赤き死の仮面」
最愛の妻を亡くした男の、妻への想いとその後の生活の独白「ライジーア」、
スペインの異端審問にかけられた男の「落とし穴と振り子」、
自分にそっくりな男がつきまとう「ウィリアム・ウィルソン」、
級友に招待されて行った屋敷でおこる不気味な事件「アッシャー家の崩壊」。
多くが、作中人物の独白形式で書かれています。
物語は美しい、絢爛な文章でつづられながら
緊迫感と不気味な雰囲気も併せ持っていて、まさに名作。
巻末には年譜も収録されています。