キセキの世代のキャラ設定などは、皆インパクトがあって面白いと思う。それ以外のキャラが地味っていうのは、キセキの世代を際立たせるためだろうからそれについては別にいい。
ただ、やはりストーリー展開はあまりよろしくないと思う。
まず、チーム内でのカラミが希薄すぎる。最初は名前すらなかった先輩たちのキャラ立てはなんとか成功してるが、彼らがどういう関係なのか、黒子・火神とはどれくらい打ち解けているのか、イマイチ分からないからチームとしての結束が伝わってこないし、練習風景も少なすぎる。主人公が所属するチームなのに、謎が多すぎる。せめて、監督がリコの理由とか、どういう経緯で結成したのかくらいは最初に明かすべきだったと思う。
あと土田とか不要すぎる。名前が曜日縛りで火神を除いて6人しか出せないのに、なぜこんなモブキャラに曜日を冠する名前を一つ与えてしまったのかが謎。
そして今回の第五巻で新たに現れた青峰、キャラはなかなか面白いしバスケのプレイスタイルも面白そうだが、
大いに疑問なのはなぜこのタイミングで出したのかということ。
キセキの世代は五人。青峰を除けば、あと二人いる。そのうち一人は部長。部長は最後っていうのはお決まりなのでそれはいいとして……あと一人は一体?
青峰の、黒子との確執や強過ぎるが故の苦悩を見ていると、青峰は4人目として出すべきだったのでは?と思う。
4人目が青峰以上の設定を背負ってくるならそれはそれで期待だが、正直そうとは思えないし、むしろ4人目を青峰でやってくれた方が面白かったと思う。
第一、「青峰君のおかげで帝光は優勝できた」と言っているように、青峰はキセキの世代の中でも実力は最強。部長なら、それを超える設定を持っていてもおかしくはないが、ただの4人目がそれを超えるようなインパクトで何か設定を持ってこれるとは、やはりどうしても思えない。
確かに、このタイミングで青峰の「強さ」はストーリーに必要だった。しかし、その他の設定まで背負ってくる必要は無かったと思う。
少しぼろくそに書いてしまったが、
タイトルに惜しいと書いたように、
本当に惜しい漫画だと思う。
よく、超絶能力で叩かれることが多いこの漫画だが、それは完全に好き嫌いだから批判すべきところはそこではない。
キセキの世代は全員かなりキャラが立ってるから、これをちゃんと活かした書き方をすればもっと面白くなったはずなのに、
一辺倒な試合展開や、早すぎるストーリー運びなどで、このいいところが完全に無駄になってしまっている。
もう少し、いや、もっと丁寧にストーリーを描いてくれていれば、世間の評価も大分違ったはず。
青峰が出てきて少し面白くなってきたが、未だにキャラ人気に依る所が大きいと思う。
リアリティは、ぶっ壊すならとことんぶっ壊してほしい。現状では、ちょっとぶっ壊して、壊し過ぎるの恐れて地味なモブキャラでリアリティ保とうとしてるきらいがある。こういうどっちつかずな感じは一番漫画をつまらなくすると思う。やるならとことんやってくれ。