入門編としては手頃と思われるが、分量的な制約からかやはり駆け足に過ぎる感じは否めない。いや、入門・誘いこそが新書の役目と割り切るならば、巻末には参考文献も列挙されているし、それで十分か。
時系列で追った内容に合わせて年表を付けるとさらに良かったのではないでしょうか。
米国人はよその国の人権状況にケチをつけるのが好きなようだが、
1.我が身を振り返ればそんなこと言えないだろう
とみるか、
2.差別問題を克服しようと今も努力しているからこそ(少なくとも制度や建前としてはそう思われる)他人に対しても言えるのである
とみるか、微妙なところです。
過去に犯した過ちについて、今日においてもなお責任を取り続けるのは非常に困難ですが、責任を取る=謝る、という短絡的なものではないと考えます。本書を世に出すといった著者の行為もまたその一つでしょう。