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黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)
 
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黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド) [単行本]

福田 和代
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

阪神大震災で祐一は両親を亡くした。何かを亡くすのは初めてではない。超高校級スプリンターだった彼は二年前に事故で引退を余儀なくされた。走れない脚は亡いも同然だ。だが、ボート仲間のタイ人青年ドゥアンが殺されたことを契機に、凍った祐一の心に火がつく。背後に浮かぶ蛇頭と孤島に住む大物財界人の影。いつしか祐一は第二の脚となった船で大海原に走り出す!骨太で熱い青春海洋冒険サスペンス。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

福田 和代
1967年神戸市生まれ。神戸大学工学部卒。2007年、陸の孤島と化した関西国際空港を舞台にハイジャック犯と警察との攻防を描いた『ヴィズ・ゼロ』(青心社刊)で力強いデビューを飾る。専門知識を活かした取材力と高いリーダビリティが話題となった。また2008年に上梓した長篇第2作、テロリストが起こす未曽有の東京大停電とそれに立ち向かう人々を描いた『TOKYO BLACKOUT』(東京創元社刊)も大好評を博した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 394ページ
  • 出版社: 早川書房 (2009/02)
  • ISBN-10: 4152090057
  • ISBN-13: 978-4152090058
  • 発売日: 2009/02
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 589,833位 (本のベストセラーを見る)
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復活への道筋 2011/12/2
By 山科のうし トップ1000レビュアー
形式:単行本
 少し前に、新聞に載った作者の写真を見る機会があった。元気があふれてくるような顔である。
 本当は『タワーリング』という小説にまず注目したのだが、縁があってこちらが先になった。今年4月発行の『タワーリング』が最新作かと思えば、その後2冊の新作が出ている。やはりエネルギッシュである。
 読んでみても元気があふれている。文章は簡潔、あっさりしたもので、つまり、言葉の味わいとか陰影とかで勝負する作家ではない(それでも一番最後はなかなか凝っている)。売りは、小気味よいテンポでエピソードを連ねる物語の展開力だろう。
 『タワーリング』がそうであるように、主としてクライシスノベルの書き手ということになっていて、災害、事故、犯罪、IT、経済危機などの大きな事件を扱うらしい。そこで面白く読ませるには、何よりスリリングな展開ということになるだろう。どれほど衝撃的な事件でも、ただ描くだけで面白いわけではない。面白さには緊迫感がいる。めまぐるしい変化、魅力的な人物像、謎の連鎖。この小説自体はいわゆるクライシスノベルではないだろうが、そうした基本的な要素はすべて備えているように思う。
 見た目は動きが早いアクション主導の物語だが、同時にそれは、たぶんに心理的なドラマでもある。何らかの挫折、あるいは「空洞」を抱えた複数の人物が、それをどう乗り越えるか、というのが基本パタンになっているからだ。時間的空間的背景が、阪神大震災からの復興途上にある神戸周辺というのも興味深い。神戸出身でもある作者が、個人的な祈りをも込めた作品ではないかという気がする。
 いずれ『タワーリング』も読むことになりそうだ。ほかに作風に新しい捻りが加わったように言われる『怪物』も面白そうだ。もしかすると新しい作家との幸運な出会いかもしれない。
 
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By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
『TOKYO BLACKOUT』とか、『プロメテウス・トラップ』など、最近も次々とスマッシュヒットを飛ばす、福田和代氏の初期の作品。今さらながら、読んでみたけど、なぜだか懐かしさを感じさせる作品だった。

実は、福田和代ファンと言っておきながら、読み始めたのはつい最近。一番初めに読んだのは『プロメテウス・トラップ』で、その後立て続けに出版される著者の本を追っかけながら、過去の作品を読んでいる。

この作品もかなり初期の作品で、出版されたのは知っていたのだが、ようやく読むことができた。
内容的には、ミステリというよりは、過去の恩讐に囚われた元刑事と海外から来た友人を殺された青年の復讐といったストーリーを船舶に絡めた海洋冒険小説という感じ。

読んでいて、どうも懐かしさを感じたのだが、それは、20年ぐらい前に、狂ったように読んでいた、アリステア・マクリーン、デズモンド・バグリィ、ギャビン・ライアルといった冒険小説を思い起こさせたから。なかなか、当時から、こういった海外冒険小説と並ぶような日本の作品は少なかったけど(初期の船戸与一ぐらいかな?)、これは、なかなかの出来。

まぁ、お気に入りの作家でもあるので、贔屓目もあるんだが、現在の日本でも、こういった骨太な冒険小説は少ない(って言えるほど最近は日本の冒険小説読んでないんだけど...)。

読後感もいいし、面白い本だった。
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楽しめました 2011/3/25
By swing
形式:単行本
注目している作家のひとりです。あらすじ的には、正直??の部分がありました。たとえば、悪党(陳でしたっけ?)の最後の選択。彼の人物像や過去が描かれてない中で分からない部分はありますが、あれだけの悪が最後にあのような判断をするだろうか?きっと、裏をかいてでも自分は脱出を計るのではないだろうか。これが一番違和感があった部分ですが、高見の元婚約者が最後まで沈黙を守り通した事も不思議。20年連れ添った夫に隠し続ける程の秘密だっただろうか?
そういう不自然さを感じるものの、物語で描かれる人と人との暖かい思い、交流。読後感はすがすがしく、また、読みやすい文体で、最後のチャプターは一気に読んでしまいました。内容としては、3かもしれないけど、読後とても良い気持ちになったので、4にしました。
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