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黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫)
 
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黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫) [文庫]

恩田 陸
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

最大の謎は心。交錯する思いが昏く燃える!元同級生の男女四人が、太古の自然が残る神秘的な島に集まった。それぞれの心中に去来するのは封印された過去の事件。出発までに真相は明らかになるのだろうか。

内容(「BOOK」データベースより)

太古の森をいだく島へ―学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。過去を取り戻す旅は、ある夜を境に消息を絶った共通の知人、梶原憂理を浮かび上がらせる。あまりにも美しかった女の影は、十数年を経た今でも各人の胸に深く刻み込まれていた。「美しい謎」に満ちた切ない物語。

登録情報

  • 文庫: 400ページ
  • 出版社: 講談社 (2006/4/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062749459
  • ISBN-13: 978-4062749459
  • 発売日: 2006/4/14
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By bluestar トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 「非日常」と「美しい謎」。まさにこれこそ恩田ワールドにぴったりのテーマじゃありませんか。学生時代の友人たちが、旅行に出かける。そこは俗世とはかけ離れた、太古の森を抱く島。謎にはぴったりの舞台が用意されている。

 蒔生、彰彦、節子、利枝子の4人。ここに、これまた謎めいた存在の”梶原憂理”がどのようにからんでくるのか。上下巻、4部構成で、それぞれタイトルには登場人物の名がついている。タイトルとなっている人物の目を通して、物語が進んでいく。

 誰が殺したとか、堂殺したとか、派手なトリックが出てくるわけではなく、かといって、ほんわかした、いわゆる”日常の謎”でもない物語。それぞれが無意識に、この旅で何かを解決しようとしている。それがなんなのか、旅に出た当初はわかっていないのだけれど、繰り返されるたわいもない会話のうちからおぼろげに見えて来る。

 いつか行こうと思っているものの、なかなかいく機会に恵まれない。時間とかお金とか仕事の制約で。それが、ひょんなことから実現する瞬間というのは、それがその場所へ「行くべき時」が来たということなんだ、この4人はそれがわかっている。そこで何かが起こるということも。

 謎というのは必ずしも解けばいいというものではなく、謎は謎のままのほうが美しい場合もある。それがわかっていながら、答えを探さずにはいられない。それによって苦しむかもしれないと、心の底ではわかっていながら、知らずにはいられない。人間ていうのは、不思議なものです。その答えを見つけることによって、この4人は、これからどんな人生を歩んでいくんだろう。

 この物語の設定が、ひなびた温泉旅館なんかだったら、中年にさしかかろうという男女4人の、ただ過去を懐かしむような陳腐な物語になってしまうかもしれないところ、Y島という特殊な舞台だからこそ、雰囲気も盛り上がる。

 一部に『麦の海に沈む果実』の風景が出てきて懐かしくなった。恩田作品を愛読している人にはおなじみでしょうが、どの作品も、随所に”おなじみ”のものが出てくるのです。それも、恩田作品の楽しみですよね。

 早く下巻も読みたいです。憂理はどうなったんだろう?
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
美しい 2010/3/15
By Pony
形式:文庫
恩田作品で1番好きです。一人ひとりの心の中を描いた作品。
心とは別に、現実の世界でのかけひきも絡み一見ぐっしゃぐしゃになってもおかしくない人間関係を、最後まで美しく描いています。
視点が一人ずつ変わっていくのですが、こういう順番でくるかーというちょっとした驚きもあり。
他シリーズと重なる部分は恩田ファンにとってはテンションのあがるところ。
今はこれを超える新作を期待しています。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yu*e
形式:文庫
4人の男女が旅に出て過去という名の謎に向き合う。恩田作品においては処女性の代名詞のような少女・憂理が物語のカギを握り、また、トラウマめいた謎が後をたたないが、これはおとなの物語だ。「おとなではなかった頃」に戻りたくても戻れないことを知っているおとなたちの物語である。4人はそろって怜悧な頭脳の持ち主だ。観察眼、判断力、想像力に優れ、なのに自分のこととなると途端に蒙昧になる。大切な人間が立ちはだかり、盲点を作っているからだろう。利枝子にとっての蒔生、彰彦にとっての姉・紫織、そして蒔生にとっての憂理だ。自分自身のなかに死角をもった彼らは、危うい。最も現実的な節子でさえ幼いころの危うさを内包している。解けない謎はなかった。謎を謎のままにしておけない4人の潔癖さが辛い印象を残す。一方、彼らが歩く森は、人間が足を踏み入れることのできない暗やみに膨大な謎を隠し、けれど圧倒的に安定している。自然との対比が鮮やか。
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「中年男女」の青春小説
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この「黒と茶」の断片を読んだときには、最初は日常的なかんじではじまって... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: chaika
美しく、とても整った一冊です
美しい自然に囲まれた屋久島に、美しい男女4人が集まり、自分たちの過去を巡る「美しい謎」を解きあっていく。... 続きを読む
投稿日: 2010/4/5 投稿者: チャックモール
ストーリーは良いですが、表現に難ありと思います
ストーリーそのものは良かったのですが(少なくとも上巻は)、
表現が気になりました。... 続きを読む
投稿日: 2009/2/24 投稿者: 夙夜 健
丁寧に書かれて感じでした
学生時代同級生だった、利枝子、節子、蒔生、彰彦の四人は、それぞれの思いを抱えながらもJ杉を見る旅行に出かける。
旅のテーマは『非日常』。... 続きを読む
投稿日: 2008/4/26 投稿者: こうこ
言の葉
言葉が巧みに状況を見え隠れさせている。言葉が良くも悪くも全体を支配している。誰の視線、誰の考えをきちんと理解しておかないと、しばらく誤解したままでいたりもする。<... 続きを読む
投稿日: 2006/10/3 投稿者: yass
詩情豊かな、悲しきかな的娯楽小説
タイトルは、一応ほめ言葉のつもりです。

下巻はこれから読むのですが。... 続きを読む
投稿日: 2006/8/3 投稿者: 佐倉ごるふ
青春の思い出と現実
中年になった友人と旅行を通じて、青春の頃の思い出を思い出させる。... 続きを読む
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みんなで歩いて考えて・・・
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投稿日: 2006/5/3 投稿者: chino108
文豪の品格漂う名作です!
この作家は、ミステリやファンタジー形式の作品が多いのだが、究極のテーマは人間そのものである。... 続きを読む
投稿日: 2006/5/2 投稿者: 海に融ける夕日
また読みたい
それぞれが抱える思いを胸に秘め同級生はある島へ旅行に出かける。彼らの出会いや過去のエピソードが語られるうち、昔起こったある出来事の真相が語られていく。こう書いてみ... 続きを読む
投稿日: 2006/4/14 投稿者: 雨あがりの空
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