嘘っぽいことがこれほど削ってある文章を、そんなに多くの人が受け入れられるとは思えない。痛みを伴うようなユーモアを、そんなに多くの人が感覚できるとは思えない。良い世界を希望することに興味がある人が、実際、そんなに多いとは思えない。
この本には、こう書かれている。「物事は、あるべきようには、なってはいない」。「世界はめちゃくちゃ、人間はどうしようもない。でも、昔からずっとこんな感じ」。
そんなことを書きながら、基本的には世界を愛するという態度をわかる人が、もし多いのなら、世間がこんなはずはない。「愛は、喜びと同じくらい、痛みを伴う」ということを当然のこととして、平然としている人に、簡単に会えるなら、みんなもっと元気に生きていられるはずだ。