高知新聞が取材に約4年を費やして暴いた
同和利権絡みのスクープをまとめたこの本を
読むと、同和問題の闇よりもただひたすら
新聞記者に頭が下がりる。。。
このスクープで新聞協会賞をとったようだが、
それも納得。「クライマーズハイ」のような小説仕立ての
ドキドキハラハラは一切ないが、ただ淡々と事件の
経過と取材過程、浮き彫りになってきた事実、取材対象者との
やりとりが描かれていく様子に寒気がする。
思い込みや先入観で取材するものと思ってしまう
メディアもなかにはあるが、一切の私心を排除して
真実のみを明らかにしていく姿は、新聞の本来あるべき
姿なのだろう。
正直、資料的価値のほうが高く、ストーリー性には
乏しいので読破するには骨が折れたりもする。
でも、こうした地方の同和問題を明らかにした
良書をなくしてはならないし、おそらく全国の人が
目にしていない良質のスクープも数多くあるのだと
感じる。そう思わせてくれる点で「KAGEROU」とは
まったく別物