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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
"無頼"の凄味,
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レビュー対象商品: 黒い花びら (河出文庫) (文庫)
本書は、水原弘が駆け抜けた時代に掲載された週刊誌の記事や関係者の声を拾い、丹念にこの"酔いどれ歌手"の人生を追っている。ページをめくりながら読者の頭によぎるのは、「お酒を少し控えたらこんなみじめな死に方しなくてよかったのに」、「見栄張りすぎて金を浪費して」といった、呆れにも近い思いだろう。だが著者は、水原が周辺の人々から拍手を送られながら道徳的に生きるような「昼の論理」ではなく、「歌うこと」と「破滅へ向けての生活無頼」に生涯のほとんどを費やす「夜の論理」を生き抜いたのだと説明し、「昼の論理」の側から何を言っても「夜の論理を生きた水原弘には通用しない」という。「水原弘は、自分のステージの上における"無頼"のイメージに、ステージを降りた後も責任をとった芸人だった……(中略)さまざまな歌手や役者がいるが、ステージやスクリーンでは恰好よく"無頼"のイメージをただよわせながら、そのフィクションの衣を脱げばほとんどサラリーマン感覚、世間的な気遣いをめぐらして蓄財に励んでいるタイプがほとんどだろう。水原弘は、それに反発して、ステージ上での気取った"無頼"を、日常の中でも演じて見せつづけた。」 関係者は言う。「水原弘の時代にも、そんなタイプは数えるほどしかいなかったけど、今はもう絶滅しましたね……」と。
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
名曲の背景・昭和30~40年代の歌謡曲の世界を知る一冊,
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レビュー対象商品: 黒い花びら (河出文庫) (文庫)
私は「黒い花びら」も「君こそわが命」も知ってはいるし水原弘が歌う姿をテレビでも見てはいるけれど いかんせん幼すぎて、ただ「目つきの怖いお兄さん」 という印象しかなかった。 その水原弘の本を何故読みたいと思ったかというと 氷川きよしくんが「黒い花びら」をアルバムに収録し 毎日のように聞いているうちに、こんなすごい歌だったの? と感じ始めていたから。そして不遇の時代から 「君こそわがいのち」への奇跡の復活の仕掛け人が きよしくんの所属事務所の長良じゅんさんと聞いていて どんなドラマがあったのか知りたかったからだ。 作者は水原弘と同じ時代を生きているので、とても熱い思いがあり きよしくんの歌声で蘇った「黒い花びら」彼なりに
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ハイアースの看板の人ではなかった。,
By スーパーももちゃん (岐阜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 黒い花びら (河出文庫) (文庫)
この本を読むきっかけは「おふくろさん」騒動のときにワイドショーで水原弘の話を取り上げたのがきっかけです。
最初は図書館で借りましたが、借りるだけでは物足りず、とうとう購入してしまいました(それも桑田さんのライブの日に) 水原弘と言えば子供の頃に見たハイアースの看板のイメージが強い。しかし、彼の人生は新人ながらレコード大賞を獲得してしまったことから狂い始めてしまった。 特にお金を湯水のように使い、レミーマルタンを清涼飲料水のようにがばがば飲んでいたと言うのが考えられないことだ。 今のアーティストは体に気を使う人が多いですが、昔のスターはそんな常識が通用しなかった。 余談ですが、彼が入院していた朝日生命成人病病院と言うところは管理の厳しいところだと言います。(わざわざ調べました) 親から水原弘は便器につかまって倒れていたと言うのですごい死に方だなあと思ったら、その彼を介抱し、救急車の手配をしたのがマネージャーだと言うのも強烈だ。 来年で彼が亡くなってまる30年ですが、当時子供だった私にとって水原弘は「黒い花びら」ではなく、「ハイアースの看板」の人だ。
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