小学生の時に出会って以来、いい歳になった今でも時々読み返している漫画です。
テンポが良くて読者を引きつけるストーリーや魅力的なキャラクターも良いのですが、なんと言っても絵がとても上手で工夫されています。
背景が緻密できれい、特に人の描き方がひじょーにうまいです。
人が歩くときの動き、走る時は前傾姿勢などの体の軸の描き方、腰から上しか描かれていないコマでも、手などパーツを描き込んでとにかく動きやキャラの感情を感じるれるように工夫されています。
漫画なら当然かもしれませんが、リアルさが違います。
でも、オーバーリアクションのようないやらしさは全くありません。人の体の描写が、本物と非常に近い事が要因だと思います。
勿論、静と動の流れがあるのですが、静のコマでもキャラのリアルな動きを感じさせるその力が、読者を飽きさせないテンポの良さを産み出している一因なのではないかと思います。
今の日本の漫画とは方向性の違うデッサンの技術、対象物や歴史、日常を生きる人々を捉えようとする作者の探究心を感じながら、さらっと読める漫画です。
漫画家を志す方は、固定概念にとらわれずぜひ一度見てみてください。盗めるものが多いはずです。
これだけ贅沢な漫画が、これから先も出るといいなぁ・・・。
エルジェは天才だと思います。