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黒い天使 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
 
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黒い天使 (ハヤカワ・ミステリ文庫) [文庫]

コーネル ウールリッチ , Cornell Woolrich , 黒原 敏行
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

夫はいつも彼女を「天使の顔」と呼んでいた。彼女を誰より愛していたのだ。それが突然そう呼ばなくなった。ある日、彼女は夫の服がないことに気づく。夫は別の女のもとへ走ろうとしていた。裏切られた彼女は狂おしい思いを抱いて夫の愛人宅を訪ねる。しかし、愛人はすでに何者かに殺されており、夫に殺害容疑が!無実を信じる彼女は、真犯人を捜して危険な探偵行に身を投じる…新訳で贈るサスペンスの第一人者の傑作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ウールリッチ,コーネル
別名義ウイリアム・アイリッシュ。1903年ニューヨーク生まれ。30年代パルプ・マガジンに多くの短篇を発表しはじめ、優れたサスペンス性を高く評価される。40年から『黒衣の花嫁』を皮切りに、題名に「黒」を冠したシリーズを刊行しはじめる。また同時期にアイリッシュ名義で発表した『幻の女』(42年)は、江戸川乱歩に「世界十傑に値する」といわしめた代表作である。68年没

黒原 敏行
1957年生、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 370ページ
  • 出版社: 早川書房 (2005/02)
  • ISBN-10: 4150706069
  • ISBN-13: 978-4150706067
  • 発売日: 2005/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 あらゆる面でウールリッチらしい作品, 2005/9/29
レビュー対象商品: 黒い天使 (ハヤカワ・ミステリ文庫) (文庫)
本作はデビュー作『黒衣の花嫁』とよく似ています。『黒衣の花嫁』は女性が復讐の為に人を次々と殺していく話ですが、こちらは夫の無実を信じる女性が容疑者のもとを次々と訪れ、犯人かどうかを確認するというストーリー。もちろん実際に犯人なのは一人だけですが、一人一人の容疑者と彼女との関わりがそれぞれ興味深いエピソードになっており、短編をいくつか重ねることによってひとつの長編を作るというウールリッチの得意技が心行くまで展開されています。

詩情というレベルを飛び越えてメロドラマチックな情感をかき立てる独特の文体も、本作においてもっともよく表れているような気がします。ついでに、推理小説としては論理的な欠陥を抱えているというのもウールリッチ作品の特徴のひとつですが(?)、本作の欠陥は非常にわかりやすく、かつ解説でもその点が触れられているので、その面でもウールリッチらしさというものを堪能できます。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 最後は一気に読ませる切れ味は抜群, 2009/9/6
By 
sirou55 - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: 黒い天使 (ハヤカワ・ミステリ文庫) (文庫)
旧版の黒沼健訳「黒い天使」の解説で都筑道夫氏は「個人の好みでいわせてもらえば、わたしはこの作家のすべての作品を通じて、この『黒い天使』がいちばん好きだ。」と述べていて、「この長編にウールリッチという作家の特徴がいちばんよくでているような気がする」として次の3点を挙げている。
1 本質的に短篇作家であり、長篇の場合も、エピソードの独立が目につく構成をとることが多い。
2 女を書くのがうまい。ことに窮地に立った若い女性を書かせては比類がない。
3 ということは彼は本質的にロマンティズムの作家であり、都会的な感傷と孤独感と恐怖をその中にもりこんだ点に彼の独自性がある。

この作品はそれぞれのプロットがしっかりしていて、はじめはゆっくりと話が進むが、後半終わりにかけて一気に読ませる面白さがあり、読後感も決して悪くない。新訳になって字が大きくなり読みやすくなったのはありがたい。
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