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子供でありながら過酷な労働を強いられ、「これ以上殴ると死ぬ」と言われるほどに蹴られ殴られ、満足な食事も与えられず、中には命を狙われる少年もいます。このようなひどい待遇の中で自由を勝ち取ろうとする少年たちの姿に涙させられました。
後半で思わぬ展開を見せてくれますが、ジョルジョ達少年を通して、「本当の勇気」とは何かを教えられました。
アニメではアルフレドがロミオに決定的な影響を与えているじゃないですか。なんですが小説の方はもっとロミオがきちんと主役で。いや、ロミオじゃなくてジョルジュですが。彼は過酷な環境で、それでも真っ正直に一生懸命生きているのです。それでも理不尽な目にあって、とうとう逃げ出して、カセラ先生に救われて、教師になるための道を歩きはじめる。
きちんとした環境を与えて欲しいと、そういう意図がまっすぐに伝わる話です。そしてアルフレドはジョルジュを取り巻く理不尽な状況の1つの象徴として出てくるのです。もちろん良い少年ではありますし叔父の裏切りもありましたが、復讐できる余裕なんてありません。彼はアニメのアルフレドのように高い希望を見てもいない。そもそもそんな環境にない。
狼団ももっと悪ガキで、まあ彼らなりに筋も道理もありましたが、やっぱり彼らも大人の作った枠組みのなかで不条理な思いを知っている。例外はアンゼルモで、その意味ではアニメよりもよほどきっぱりと裏切りものです。
原作ではあくまでも大人に搾取される少年たちが、搾取されない環境を求めた話なのです。とても過酷なところから立ち上がる、少年の可能性に胸を打たれました。
アニメはもうちょっと、少年のひたむきな友情や情熱がメインだったような。力を合わせることで、不条理なことが幾分か改善されていたでしょう。アニメの世界は優しかった。現代の日本人に向けたってことがあるのでしょうが。
原作は名作で、アニメはアニメで、それぞれ対象者も伝えたいことも違う。だから内容にも設定にも違いを設けたのでしょう。それはとても正しいし、どちらもすばらしい作品だと思います。
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