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黒いハンカチ (創元推理文庫)
 
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黒いハンカチ (創元推理文庫) [文庫]

小沼 丹
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

A女学院のニシ・アズマ先生の許にちょっとした謎が持ち込まれたり、先生自ら謎を見つけ出すと、彼女は鋭い観察眼と明晰な頭脳でそれを解き明かす。飄飄とした筆致が光る短編の名手による連作推理十二編。昭和三十二年四月から一年間、〈新婦人〉に「ある女教師の探偵記録」と銘打って連載された短編集の初文庫化! 解説・新保博久

内容(「BOOK」データベースより)

A女学院のニシ・アズマ先生の許にちょっとした謎が持ち込まれる、あるいは先生自らが謎を見つけ出す。すると彼女は、鋭い観察眼と明晰な頭脳でもってそれを解き明かすのだ!飄飄とした筆致が光る短編の名手による連作推理全十二編。昭和三十二年四月から一年間、『新婦人』に「ある女教師の探偵記録」という角書付きで連載され、後に一本に纏められた短編集の初文庫化である。

登録情報

  • 文庫: 232ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2003/07)
  • ISBN-10: 4488444016
  • ISBN-13: 978-4488444013
  • 発売日: 2003/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
主人公のニシ・アズマ女史は女学院の先生で、昼寝を趣味にするごく普通そうな若い女性である。しかしながらどういうわけか、偶然に事件に巻き込まれたり、その場に居合わせて、何かとその事件を解決する糸口を見つけ出してしまう。誠に都合のいい展開には違いないが、その時代の風俗というか、空気のようなものも伝えながら、ユーモアたっぷりに語られる小話を十分に楽しませてくれるのである。
こういう遊びのような作品は、書いている人も楽しんでいるという感じがする。続編の要望もあったようだが、ニシ・アズマ女子に危ないまねをさせ続けることを躊躇したということになっているようだ。そういういい訳も一種のユーモアなのだろうけれど、こういう世界を大切にしたということもいえるのではないか。小品ながら、楽しみながら力を入れて執筆した。この世界を広げるより、作者としてはいとおしい気持ちのまま封印したかったのかもしれない。そういう作品が、作者の死後、時代を超えて一介の読者を獲得する。めぐり合わせと、本という人間の記録の面白さは奥が深いものだと、あらためて思うのである。
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形式:文庫
A女学院の女教師、ニシ・アズマは
「ちょっと変だな」と思った事を見逃さない。

愛嬌のある顔に似合わない赤縁の大きな眼鏡をかけて、
盗難や詐欺、はたまた殺人の謎をさらりと解いてしまう。

戦後時代に書かれた少し古い作品ですが、
当時の漢字使いやお嬢様階級の描写が逆に新鮮です。

「上品」「日常ミステリー」「男性なのに女性を巧みに描写」
というと、もちろん北村薫を思わせますが、
小沼丹の作品を発掘して「謎のギャラリー 謎の部屋」(新潮文庫)に含めたのは
他ならぬ北村薫です。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By アジアの息吹 トップ1000レビュアー
形式:文庫
『村のエトランジェ』等の小品で、
何回か芥川賞候補となった作者による
小粋な推理連作短編集。

この作品を発掘した北村薫自身が
その類似性を認めているように
50年以上の前の作品でありながら、
「日常の謎」をやっているのは興味深い。
当然、当時としては渋すぎて
大きな話題にはならなかったのだろう。

推理過程や犯罪そのものについての
掘り下げは決して褒められたものでは無いだろう。
しかし最近のニセモノの「お嬢様の通う女子校」
の安いイメージに比べ、この作品が
あの時代のブルジョア家庭の雰囲気を上品に
極めてうまく伝えている点は高く評価していいだろう。
また表紙絵もマンガチックではなく素晴らしい。
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