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黒いスイス (新潮新書)
 
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黒いスイス (新潮新書) [新書]

福原 直樹
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 714 通常配送無料 詳細
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黒いスイス (新潮新書) + 物語 スイスの歴史―知恵ある孤高の小国 (中公新書)
合計価格: ¥ 1,533

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

永世中立国で世界有数の治安のよさ。米国などを抜き、常に「住んでみたい国」の上位に名を連ねる国、スイス。しかしその実態は―。「優生学」的立場からロマ族を殲滅しようと画策、映画“サウンド・オブ・ミュージック”とは裏腹にユダヤ人難民をナチスに追い返していた過去、永世中立の名の下に核配備計画が進行、“銀行の国”でまかり通るマネーロンダリング…。独自の視点と取材で次々と驚くべき真相を明かす。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

福原 直樹
1957(昭和32)年東京生まれ。毎日新聞外信部ブリュッセル(ベルギー)支局長。北海道大学法学部卒。82年に毎日新聞社に入社。東京本社社会部で警視庁や運輸省担当などを歴任。94年より外信部に移り、六年間、ジュネーブ(スイス)特派員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 206ページ
  • 出版社: 新潮社 (2004/03)
  • ISBN-10: 4106100592
  • ISBN-13: 978-4106100598
  • 発売日: 2004/03
  • 商品の寸法: 16.8 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
周りをフランス、イタリア、ドイツ、オーストリアといった列強に囲まれながら、なぜ小国スイスが近現代を生き延びることができたのかを考えさせられる一冊。「面積世界第132位、人口世界第93位の国家が、一人当たりのGNPで日本を上回り、失業率0.007%であるのはなぜか?スイスの永世中立を隣国が認めるのはなぜか?」という動機を持って本書を読むと、それは魔法でもなんでもなく、スイス人の気質とその政策から導き出される当然の結果であることが分かるだろう。軍事についてだけ言っておけば、スイスの民間防衛は世界一である。隣国は攻めないのではなく、攻められないのである。

日本とスイスのどちらが世界の非常識国家であるかは読者の判断に任せたいが、少なくとも自分の命を守ること、自らの勤労によって得たものを他人に奪われないようにすること、知らない人間よりも家族や隣人の幸福を優先して考えることに関してスイス人が日本人よりも「真面目」であることは疑い得ない。そうしたスイス人の気質は本書ではマイナスに評価されているが、知っておいて損はないことが多くかかれていると言う意味で星四つ。
しかし「美しい理想国家のウソを暴く」だけではもったいないと思う。読んでからいろいろ考えてもらいたい一冊である。

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63 人中、61人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 簿記受験生 殿堂入りレビュアー
形式:新書
大戦中ナチスに裏協力した永世中立国としてスウェーデンとスイスが良く知られている。平和国家としてのイメージの強いスイスの暗部を取り上げることでこの国を多角的に見る視座を与える本で、決してスイスをこき下ろしたりする意図は著者にはない。しかし事実を知らなかった人には、ロマ(ジプシー)への優生学的処置、避難ユダヤ人の追い返し、核開発、外国人に極めて排他的な国民性、そして世界中の国家や犯罪組織が利用するスイス金融機関におけるマネーロンダリング天国の事実を突き付けられると、正直辟易するかもしれない。この本で分かることは、この国は小国であって中立という建前と上のような処世的な本音を使い分けなければ、生き延びられないという「普通の国」であるということかもしれない。
このレビューは参考になりましたか?
24 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By SHINOX
形式:新書
スイスについて、アルプスに囲まれた観光産業に依存した永世中立国という牧歌的イメージしかない方が、スイスの現代史を知りたいと思ったときの入門図書としては、最適だろうと思う。大手新聞記者特派員として6年間スイスに駐在した著者が、地道な取材をした上で著しており、その内容の信頼感は高く、一方でその語り口は、歴史の断面を伝えたいという情熱に溢れている。

『黒い』とは、大国に挟まれた小国が独立を維持し続ける為には、時には、悪魔とも交渉せざるを得ないという国際政治のリアリズムのことであり、また内政においては、『中立』という国是・国益を優先する為にスイスの一個民の人道的善行を犯罪であると断罪せざるを得ないときもある、という政治の限界を指している。つまり、スイスも、自国の利益を最優先に考えるごく普通の国の一つである、というこであろう。

以下、各章のポイントを記す。
1章: ロマ族に対する誘拐(民族殲滅)の活動は70年代まで政府の支援により継続した。ロマ族殲滅の思想は、ナチズムの影響が背景にある。
2章: 第二次大戦中、ホロコーストの存在を知りながらスイス政府はナチスドイツからのユダヤ人難民の受け入れを拒否し、事実上、ナチスドイツ政府のユダヤ人虐殺を黙認してきた。スイス国内へのユダヤ人流入を嫌った、スイス政府の自国の利益の為の行動としてである。スイス政府が公式に謝罪したのは、95年になってからからである。
3章: 第二次大戦中、個人の人道的覚醒により、ファシズムと戦い、またユダヤ人難民をスイス国内に受け入れる活動をしてきた人々がいた。しかし、スイス政府は、彼らを犯罪者として扱った。今でも、名誉回復がなされていない人がいる。
4章: 冷戦の集結の頃まで、スイスは核武装を計画し、その準備を進めてきた。核の傘に入ることのできない中立国として、自国の防衛が目的である。
5章: 異分子の流入を好まない市民感覚や感受性が、極めて強い。政府には、強力な公安活動機能が存在する。
6章: ネオナチズムの若年層への広がりや、ヘロインなど薬物中毒者の増加。
7章: EU非加盟や移民排斥を強く唱える、民族主義政党の台頭。
8章: マネーロンダリングの温床となる、秘密主義を売り物とするスイスの銀行。
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最近のカスタマーレビュー
とても興味深い本
 本書は、スイスの影の部分をとりあげた本です。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: mfhty
驚きはない。スイスの歴史や社会制度を知る取っ掛かりを与えてくれるが、それ以上でも以下でもない。
「日本人はとかく良い国美しい国というイメージをスイスに抱くが、この国もそれなりに色々やっていますよ」という内容。ま、そりゃそうだ、同じ人間なのだから、暗い過去を持... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: 想夫恋好
面白かった
本書はスイスをこき下ろすものではなく、日本と変わらぬ普通の国である事を教えてくれます。
投稿日: 17か月前 投稿者: 矢田部和夫
スイスから学ぶものとは
スイスは白い山々に囲まれ、
国連や赤十字もある永世中立国で
ヨーロッパの中でもなにか特別なイメージがある。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: 118Mスポ
どこの国にもある社会の暗い側面
スイス人の知り合いがいるのでスイスのことを知りたくて、ネガティブな側面を知るのも必要かな、と思い購入。おもしろくなくて途中でやめたけど、要するにどこの国にもある社... 続きを読む
投稿日: 2010/3/23 投稿者: victoriaw
良いところも悪いところも書いて欲しい
著者は大手新聞特派員としてスイスに滞在経験があるよう
だが、よほどスイス、特にスイス政府が嫌いらしい。其々... 続きを読む
投稿日: 2009/12/21 投稿者: 偏執狂的読書暦
スイスに幻想を抱く人に闇を知らしめる。
... 続きを読む
投稿日: 2009/10/8 投稿者: じゃが〜
「永世中立」と「スイス」
この本は、日本で印象の良い「永世中立国」、スイスを批判的に紹介した本です。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/19 投稿者: 屈折する星くずと木星から来た羊の群
理想の国と言われるスイスも、普通の国でした
という本。
内容の逐一な解説は他のレビュアー方にお任せするとして。... 続きを読む
投稿日: 2008/8/13 投稿者: kamina
スイスを正面からとらえる
この本を手に取った時点で、その人はスイスに関してある程度理解している人だと思われます。老若男女問わず多くの人に読んでもらいたい一冊です。スイスに関するイメージを正... 続きを読む
投稿日: 2008/6/12 投稿者: たこたこ屋
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