個人的には、はじめて映画館で観た007です。確か地方では「サブウェイ・パニック」と2本立て(ちょっと豪華!)だったように思います。子供心に、悪役スカラマンガの黄金銃がカッコ良く、キュートなブロンド美人ブリット・エクランドの小さなビキニにドキドキしたり、車が川越を飛び越えるカースタント、運河のボートの追跡、当時ブームの空手アクション、怪しい小人、エキゾチックなブーケットの風景になどに大興奮でした。「ゴールドフィンガー」を意識したかのような、全編にアレンジしてフィーチュアされている主題歌も派手で良いです。
今観直しても、マカオやバンコク、タイ(プーケット)などの風景がエキゾチックで魅力的(香港ロケもあり)。アジアの猥雑な雰囲気は「エマニエル夫人」なんかも思い出してりして・・・。エクランドは、美人というよりは、ファニーフェイスのコメディリリーフといった扱いで、どちらかといえばスカラマンガの情婦モード・アダムスの美しさが際立っている。「オクトパシー」で再登板というのも納得です。スカラマンガ役クリストファー・リーはさっそうとしてカッコ良いが、相棒の小人ニックナックの方が断然、目立っている。ロジャー・ムーアのボンドは、コメディっぽい持ち味を発揮しているが、次作「私を愛したスパイ」がムーア=ボンドのベストかなと思う。ただコネリー=ボンドの大人の魅力は減退、冒頭なんかマネー・ペニーにも相手にされていないような感じがする(子供扱いされているというか、ちょっとおばさん入った彼女との釣り合いがとれていないような・・・)。
「燃えよドラゴン」は、007シリーズをモデルに作られて大ヒットしたが、ここでは本家007が逆にドラゴンをはじめとする空手、クンフー映画をとりこんでいるのが時代を感じさせて面白い。