読んでる途中で配役が決まったので、春樹とジイちゃんと野田の配役がイメージと合わず、読み続ける上で支障になりましたが、幸田と北川とモモはもう、そのものと言えるほどマッチしていて、かなりリアルに映像を見る感覚で読めました。映画化を意識して読んでいたせいか、高村薫の技か、登場人物の枯渇した人生観を自分の中でも垣間見てしまい、共感するところは一切無いのに、彼らがどのように最後を迎えるのか、この物語がどのように幕を下ろすのかが知りたくて知りたくて、夢中になって読みました。読んでいて、面白いとかいうのは無いのに、何故読むことを止められないのか、何故読みたいのか。言葉では説明できない感覚。298ページで、それまで坦々と読んできた私に初めて感情が生まれ、整骨院の待合室にいたにもかかわらず、むせび泣いてしまいました。。。しかし、そこからが更にどんどん読ませるのです。ゆっくり泣かせておいてはくれません。一気に最後まで読みきり、私はかなり無になりました。無になってしまったので、すぐに、もう一度読み返しました。二度も読むべき本ではないと思いますが、私はこの本を読み始めてから、今でも、内容を思い出すと胸が苦しくて苦しくて仕方ないので、読み返すことで落ち着かせます。映画化に期待もしますが、また今みたいにハマッてしまうかも・・・と思うと、観るのに覚悟がいると思ってます。チラッと立ち読みしたマークスの山も、読んでみたいと思いました。