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黄衣の王 (創元推理文庫)
 
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黄衣の王 (創元推理文庫) [文庫]

ロバート・W・チェイムバーズ , 大瀧 啓裕
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

その戯曲を読んだ者は、悉く黄衣の王ハスターに魂を奪われる。『ネクロノミコン』に並ぶ魔書にまつわる四編に、本邦初訳の魔術と陰謀に満ちた華麗なる長編「魂を屠る者」併載。

内容(「BOOK」データベースより)

教会の不快な夜警の登場を皮切りに、不思議な夢や怪異に悩む画家を襲う強烈な恐怖を描く「黄の印」ほか、恐怖と災厄をもたらす戯曲『黄衣の王』にまつわる短編四篇に加え、かつて暗殺教団の神殿で巫女として霊能力を高めたアメリカ人女性が、世界の破滅を目論む八人の妖術師と魔術戦を繰り広げる長編「魂を屠る者」を収録する。不世出の異才の秀作を選り抜いた国内初の傑作集。

登録情報

  • 文庫: 454ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2010/7/22)
  • ISBN-10: 4488553028
  • ISBN-13: 978-4488553029
  • 発売日: 2010/7/22
  • 商品の寸法: 15.3 x 10.9 x 2.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 51,286位 (本のベストセラーを見る)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
マニア向け 2010/8/22
By birdsong トップ500レビュアー
形式:文庫
原文を少し読んだことがあったので、創元の近刊にこの本が載った時「いったいどうするんだろう」と心配になりました。というのも、King in Yellowって、半分以上が恋愛小説のような感じだったからです。蓋を開けてみてびっくり。King in YellowやYellow sign(H.P.L.のファンならおなじみですね)が直接登場する最初の四編だけが採用されており、大部分が『魂を屠る者』じゃありませんか。なるほど、これなら怪奇小説ファン向けとして成立するなあ。

『黄衣の王』という戯曲があり、それを読んだものには恐ろしい破滅が訪れる、というのが『黄衣の王』の最初の四編の内容です。ただし、背景はほとんど描写されず、恐ろしげな固有名詞が並ぶだけ。それが却って恐怖を呼び起こすという朦朧法を使っています。もっともH.P.L.のように真の悪夢を描き出すには、並の想像力ではたりません(H.P.L.はやっぱり凄いなあ)。

『魂を屠る者』は新聞の連載小説のようなスタイルで、中国でオカルト秘密結社に拉致され教育されたヒロインが日本軍によって解放され、<アナーキズム、テロリズム、ボルシェビキといった悪魔の背景に潜む超能力者たち>を殲滅すべく、合衆国の当局に協力して戦うという内容です。正直言ってあまり面白くはありませんが、1920年ごろのアメリカにおける子供じみた反共・反黄色人種の雰囲気や、チェインバース流コズミック・ホラーを知ることができます。

訳文は原文の語感を活かしながら要所要所に意訳を交えて行くスタイル。訳者による丁寧な解説とともに、マニア向けの資料本的価値があります。四編だけで『黄衣の王』を名乗るのはどうかという気がしますが、原文は容易に見つかりますし、『黄の印』と並んで出来の良いファンタスティックな名作『イスの令嬢』を初めとして、マニアによる邦訳がネットに散見されますので、興味があったら読んでみるとよいかと。カバーはゾティークと同じ東逸子さん。ぐっときます。
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訳がイマイチ 2010/8/19
形式:文庫
ラヴクラフトに影響を与えたことで知られる作家の作品集だが、恐怖小説以外の作品も載っており、その意味で新鮮な気持ちで読めた。
ただ、訳が今ひとつで、何度も読み直さないと前後の関係やら、文章の意味が分からない箇所が多かった。
訳者はラヴクラフト作品やクトゥルー神話の和訳も手がけており、それらの和訳ではそれほど気にならなかったが、この単行本での仕事は
頂けない。
訳を推敲する時間的ゆとりがなかったか、原文の英語が、訳者と相性の悪い文体だったのかなどと勘ぐってしまうが、これまで
ラヴクラフト作品やクトゥルー神話の紹介に尽力していた功績の大きかった方だけに、残念に思います。
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