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黄色い部屋の謎 (創元推理文庫)
 
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黄色い部屋の謎 (創元推理文庫) [文庫]

ガストン ルルー , Gaston Leroux , 宮崎 嶺雄
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 924 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

内部から完全に密閉された〈黄色い部屋〉の中から令嬢の悲鳴が聞こえ、救援にかけつけた一同がドアをこわして飛び込んだとき、血の海の中には令嬢が倒れていた。犯人の姿はどこにも見あたらない――“密室犯罪”と“意外な犯人”の二大トリックを有する本編は、数少ないフランス本格派を代表する傑作であり、世界ベストテンで上位を占める名作。

*1959年の創元推理文庫創刊ラインナップに並んだ、記念すべき1冊。

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

フランス有数の頭脳、スタンガースン博士の住まうグランディエ城の離れで、惨劇は起きた。内部から完全に密閉された“黄色い部屋”からの悲鳴に、ドアをこわしてはいった一同が目にしたのは、血の海の中に倒れた令嬢の姿だけ…犯人はどこへ消えたのか?不可能犯罪に挑むは青年記者ルールタビーユ。密室ミステリの金字塔にして、世界ベストテンの上位に選ばれる名作中の名作。

登録情報

  • 文庫: 422ページ
  • 出版社: 東京創元社; 新版 (2008/01)
  • ISBN-10: 4488108032
  • ISBN-13: 978-4488108038
  • 発売日: 2008/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
若い探偵ルールタビーユ そして 名探偵 ラルサンという 頭脳明晰な二人の謎解きに
読者は前半 惑わされてしまう。

黄色い部屋から 誰にも知られずに犯人は どのように脱出したのか。
絶対不可能と思われることを,可能にした ガストン・ルルー。
「オペラ座の怪人」しか この作家のことは知らなかったが、この本は最高の推理小説だ
と思う。 

そして この本には犯人・トリックの謎解きのほかに もうひとつ驚かされる結末が待っ
ていた。
続編と言われている本も読みたくなる最後である。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ500レビュアー
形式:文庫
《密室もの》に新機軸を打ち出した歴史的名作。

本作以前の《密室もの》は、侵入が不可能であるという状況を、いかに
空間的に突破するかといった観点のみで考えられてきた傾向があります。

そのため、人ならざるものがトリックとして用いられ、
どうしても日常から遊離した印象を与えがちでした。

しかし本作では、発想の転換がなされ「空間」以外の概念をトリックに組み込むことで、
人の心理的盲点を突き、《密室》となっても不自然ではない状況を創出し得ています。

また、本作では、中盤でもう一つ、不可能状況が発生します。

Tの字型をした廊下で、探偵たちが三方から曲者を
追い立てたのに、相手が忽然と消えてしまうというもの。

世に言う《鉤の手廊下の消失》です。

ただ、このトリックに関しては真相が分かると拍子抜け。
なんで探偵たちは、すぐに気づかなかったんだろうかと訝しく思ってしまいます(w

これらのトリック以外に、本作のセールスポイントをあげるとすると、
二人の探偵の推理対決という趣向、そして「意外な犯人」になるでしょう。

発想法や捜査法が対照的な二人の探偵の推理対決という趣向は、
一種の《多重解決》の興味があり、著者の苦労が偲ばれます。

そして「意外な犯人」の方なのですが、当時としてはかなり衝撃的だったと思います。

ただ、現在から見れば、類型化したひとつのパターンに過ぎず、
これだけで、サプライズとするのは苦しいところです。

しかし、それも演出次第であり、アレンジを加えれば、現在でも充分通用するものです。

本作は、読者に提示されるデータが不十分でフェアではないという批判もありますが、
それを補って余りあるミステリ的アイディアが溢れており、歴史的名作であることに
疑いはありません。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
本書は今から100年以上前の1907年に新聞連載された本格推理長編作品で、3つの不可能事件(いずれも現場からの犯人の消失)が扱われているが、とくに第一の事件の完全密室である黄色い部屋から犯人が消失した事件は、今日に至るまで最高の密室トリックと賞賛する声が多い。

本書が優れているのはその密室トリックだけではなく、全体を通して縦横に張り巡らされた伏線とそれらを踏まえて行われる謎解きの論理にあり、その構成の緻密さは、およそ100年前の作品とは思えない程、見事な出来映えである。
さらに探偵対犯人という構図だけではなく、少年探偵ルールタビーユと名刑事ラルサンの探偵同士の対決という要素を盛り込んだことも、どちらが勝つか(もちろん主人公側が勝つに決まっているのだが)読者の興趣を最後まで途切れさせない。

その中でアラや不満を指摘すると、次の3点が挙げられる。
1)犯人は手を撃たれて出血しているのに、誰もロベール・ダルザック以外の手を調べないのはおかしい。ラルサンが手のケガではなく鼻血だと言ってるから、誰も調べなかったのだろうか?
2)犯人は第一の事件当時、別の土地にいたことになっている。犯人は、犯行を行うにあたって最低半日はその土地を不在にしなければならなかったはずで、その言い訳をその地の関係者に当然説明しているはずだが、その記述が一切ないのは少しアンフェアのように感じる。
3)ルールタビーユは犯人の隠されたもう一つの名前を暴き立てるが、それまで一度も登場したことのない名前を持ち出されても、そこには何の感銘も興奮もない。

なお、本書の第二・第三の犯人消失事件は、現代では絶対にありえないこととして一笑に付されるだろうが、本書が連載された当時はそうではなかった。というのは、本書執筆の3年前にモーリス・ルブランがアルセーヌ・ルパンを世に出しているからである。
この神出鬼没にして超人的な怪盗は、英国のホームズに対抗する当時のフランス国民の英雄であり、本書の犯人が行う超人業(瞬間的な変装技や瞬間移動とも思えるすばやさ等)はそのルパンを模したと思われる。だから本書は「ルパンもの」を読むように、そういう当時の背景に思いを寄せて読まれるべきだと思う。

逆に、ルブランの『奇岩城』を読むときは、本書のルールタビーユとラルサン、犯人の三つ巴の対決が、少年探偵イジドール・ボートルレと名探偵ホームズ、そしてルパンの三つ巴の闘いとして再現されているということに、そしてルブランとルルーのライバル対決に思いを巡らせるべきなのである。
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投稿日: 2006/7/24
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