第一次世界大戦前まで黄禍論についての欧米各国の反応について書かれた本です。
黄禍論にみる政治スローガンとその不安にあおられる者、反対に西洋文明の圧倒的力を信じ奢りたかぶる者についての考察が行われています。
この本では、主に日本を黄禍論の主体としておらず、主に、中国が黄禍論の主体となっています。
中国からやってくるクーリーの安くて長時間働く労働力が白人労働者を駆逐すること等、現在にも当てはまることが当時からして不安視されていたことがわかります。
黄禍論のもっとも基本的な文献であることは確かなのですが、第一次世界大戦前までの黄禍論にしか言及されていないことが残念です。