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麻雀放浪記(四) 番外編 (角川文庫 緑 459-54)
 
 

麻雀放浪記(四) 番外編 (角川文庫 緑 459-54) [文庫]

阿佐田 哲也
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 332ページ
  • 出版社: 角川書店 (1979/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4041459540
  • ISBN-13: 978-4041459546
  • 発売日: 1979/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By TaroTaro トップ500レビュアー
この「番外編」での坊やは現役のギャンブラーではない。サラリーマンである。そして、主人公としては描かれてはいない。

主人公は、ギャンブルのためなら命と奪われることも厭わない、ギャンブルを最高の贅沢と考える男“李憶春”である。当然、戦後の混乱期でもない当時の世の中では生きてゆけない男である。「青春編」に登場するギャンブラー以上のギャンブラーといえる人物であろう。

ドサ健も彼なりに自分のルールに則って世の中を泳いでいるのだが、やはり昔とは違う。しかし、坊やもドサ健も、結局李憶春の世界に飛び込んでいく。彼に昔の自分の姿を重ね合わせたのか、ギャンブラーとしての血がそうさせたのか…。ラストシーンの物悲しさは、ギャンブルだけに生きようとして、時代に飲み込まれようとしている男達を描いたこの作品に相応しい。

この作品は番外編ではない。「青春編」に始まったこのシリーズは、「風雲編」を経て「激闘編」で一度区切りとなるのだが、シリーズの本当の完結はこの「番外編」である。それに値する内容とラストシーンである。その後発表された「新麻雀放浪記」は別の作品であろう。「青春編」から始まる4作品は、何度読んでも飽きることがない、日本が誇るエンターテイメント小説である。

作品の内容とは関係ないが、やはり、阿佐田哲也の作品のカバーは黒鉄ヒロシの絵が最も似合う。阿佐田哲也の作品の世界にピッタリの絵であるのと同時に、作品の主題を明確に表現している。
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By sasabon #1殿堂 トップ10レビュアー VINE™ メンバー
麻雀小説という範疇に収まらない痛快なエンターテイメント小説です。1970年前後に巻き起こった麻雀ブームの火付け役はまさしく『麻雀放浪記』の登場と共に起こりました。

牌の並びが活字の中に取り入れられたのも新鮮でしたし、図解入りのドラ爆、青天井ルールで飛び出す壁牌の並び、仕込みの山の切り返しなど特殊な才能ともいうべき積み込み技も本書の魅力です。まるで自分が卓を囲んでいるような臨場感に包まれる感覚がたまりません。ピカレスクロマンと言われていますが、これほど博打場の空気感を切り取った小説はまずないですね。ラストの壮絶な描き方は他の小説では得られない緊迫感と満足感が得られます。

番外編では李億春という魅力的で風変わりな人物を登場させています。ちょうど坊や哲が堅気の勤め人になっているということもあり、それに代わる人物として描かれていますが、麻雀の魔力に取りつかれている様子は今までの登場人物と同様でそれ以上の個性を持っていました。

番外編らしく途中、阿佐田哲也の私生活をそのまま描きとったような箇所が登場します。唐辛子中毒の描写も書かれていますが、壮絶でこんなエピソードは体験していないとかけません。色川武大氏が太く短い一生を終えたことを思うと若い頃の無頼の生活が命を縮めたのは間違いありませんが、その体験があるからこそ、生み出されるエンターテイメント小説には熱い血が通っています。ボロボロになりながらもきつい勝負にこだわる獣の本能がまた読者を唸らせます。

麻雀を知らなくても面白いですし、実際ルールを知っていればなおのこと、その魅力に引き込まれます。最初の出版から40年経過しましたが、今読んでも夢中になれるという希有な作品でしょう。
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関東VS関西 2003/10/7
全4作の4作目番外編で、前3作とは少し違った目線で見られる作品。
主人公哲が玄人(プロ)を引退してからの話で、新たに加わる李億春ら関西勢力と”ドサ健”率いる関東の地元勢力が意地と技での勢力争い。
その後李の情熱により”坊や哲”がここに復活、そして選ばれた4人が最後の勝負に出る。この結果は本作にてご覧ください。
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