薬物と人間の関わりについて、'@歴史的な側面(薬物と人類は、大昔からの付き合い)、'A制度的な側面(社会は薬物をいかに許容し、また規制してきたか)、'B機能的側面(薬物の効用と副作用)、'C風俗的側面(個々の人間の精神性と薬物の関係)、といった側面から考察した本。「麻薬は全て高揚系と鎮静系に分類される」とか、「コカ・コーラは元々コカの葉が本当に入った鎮静飲料だった」とか「麻薬は、炙・服用・注射等、摂取方法により陶酔の態様が違う」、「昔は有名大卒の人でも、一夜漬けの丸暗記にヒロポンを使った」といった雑学知識も豊富ですが、「薬物は、あくまで、アルコールやタバコ、セックスといった、人間が求めてきた依存対象のひとつ(脳機能を不可逆的に変調させ、意思とは無関係に依存してしまう点では同じ)」という著者の捉え方は、正当かつ鋭いと思います。※昔、フジテレビで「よい国」(小川たまきが国王の秘書)という、「ゼロから国家を作る」ユニークな番組がありましたが、薬物規制については、「麻薬はOK,タバコは禁止(タバコの法が依存性自体は強い)」という結論になってました。確かマヨネーズも、脳に影響する依存性物質です。