2000年に出た単行本の文庫化。
著者は『気がつけば騎手の女房』で知られるノンフィクション作家。
奇妙なタイトルの本だが、陳建民の夫人であった洋子さんの伝記である。陳建民は「料理の鉄人」として有名な陳建一の父親。中国から帰化した料理人で、四川料理の第一人者、またNHKの『きょうの料理』で活躍したことでも知られる。
洋子さんは偶然のことから中国語を覚え、陳建民の助手となって働くうちにプロポーズされ、結婚に至った。そして陳建民が日本で成功するに当たって陰に日向に力となった。
本書は洋子さんへの綿密な取材をもとに書かれている。苦労話が多いが、持ち前の明るさで頑張って切り抜けていく。気持ちの良い物語だった。
本人への取材は綿密だが、そのほかの部分がいい加減。