麻原の過去について、これまで雑誌などを通じて断片的に聞きかじっていた。九州出身で盲学校に通っていたこと、東大受験に失敗したこと、偽薬でつかまったこと。しかし、トラウマだとかルサンチマンだとかの用語で説明されるエピソードからは彼の具体的な生活の雰囲気がつかみづらい。
この本ではこれらの間にあったことも含め時系列に並べられ、彼の世俗生活が隣人の証言を交えて具体的に描写される。盲学校時代の先生、予備校の同級生、鍼灸時代の馴染みの寿司屋のオヤジ、偽薬で捕まえた警察官、彼が通った自己啓発セミナーの師匠など、直接彼に触れた人々の証言が生々しい。
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この本に載っている過去の麻原の写真は中学校の集団写真の断片と偽薬時代の広告にのった小さな半身だけ。10代20代のころの彼の写真がもうすこしあるといいな、と思った。
ネットで流通している麻原在日二世説についても少し触れている。