江戸時代の日本を揺さぶる世界最強国オランダ、生き延びた天草四郎、謎の西欧人青年、宮本武蔵、松浦藩当主の息子で主人公の伊織。
世界最強国オランダの力に翻弄されながら、台湾を舞台に彼らが協力して立ち向かう所までが、幕府対島原のキリシタン、日本対オランダ、キリスト教、江戸の隠密、最初から最後まで続く凄惨な戦いをエッセンスに展開されます。
安彦さんの描く登場人物はいつもそうですが、人の純真性、神秘性、美しさ、残忍さ、狡猾さ、宿命といったものをそれぞれが背負い直感的に心に響く存在感を感じさせます。
イエスでイエスとキリスト教を、ジャンヌで西洋世界を描いた安彦さんですから、今後の世界観とメッセージ性の発展が非常に楽しみです。
余談ですが、アムスから帰国して直ぐ安彦さんが描くオランダ(人)を6年振りのオリジナルコミックで見れるとは船井幸雄さんも説く必然なる偶然なのでしょうね。