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なかでも、この巻では、ロシアにまで舞台が広がる。ロシアの皇女ソフィアと監禁された主人公の少年はソフィアをそそのかして、ロシアの女帝になるように進言する。自分が北京に帰りたいために言ったことだったが、思わぬ展開になっていく……。
史実でも、ソフィアが同腹の弟イヴァンを皇帝に立てて実権を握ることになったというが、主人公の少年と同様、私たちのような「べらぼうな」読者には、そんな難しい歴史の話は分からない。
知っていれば、なお面白いだろうが、歴史を知らなくとも、息をつかせぬ展開で、どんどん読み進ませてしまうのが、金庸小説の魔力であろう。その魔力のために、睡眠不足の年末年始を送ることになろうとは、思いもよりませんでした。
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