鹿鼎記(ろくていき)には唯一重大な欠点があります。
それはタイトルが読めない事、読めたとしても物語が想像出来ない事です。
物語の輪郭は豊臣秀吉に似ています。
主人公は、ひょんな事から清朝皇帝の康煕帝の友人兼臣下となり、艱難辛苦を乗り越えて、どこまでも出世していくようなお話です。
誤解して欲しくないのですが、この作品はこれ以上無いほどの娯楽大作で、お堅い文学ではありません。高校生以上であれば老若男女を問わず誰でも楽しめるはずです。
読み終わるまでの間、ゲラゲラ、ワクワク、ドキドキ、ハラハラしない瞬間が全くありません。とにかく面白いです。
金庸氏は中国の武侠小説の第一人者という方ですが、私の印象では、魅力的なキャラクタを創造する事に関しては、世界でもトップクラスではないかと思います。
主人公の韋少宝(いしょうほう)は中学生くらいの男の子ですが、重大な事件に巻き込まれていても、基本的には逃げ出す事と女性の事しか考えていません。
日本人から見ても魅力的な女の子が多数登場しますが、どうやって自分の女房にしてやろうかと常々考えています。ませてはいても、年齢的に男女の事はわかっていませんから、それが実に微笑ましく、また羨ましいのです。
必ず読んでおきたい小説としてお勧めします。