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66 人中、62人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
『鴨川ホルモー』の進化形,
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レビュー対象商品: 鹿男あをによし (単行本)
『鹿男あをによし』。前作『鴨川ホルモー』と同様、「なんじゃそりゃ?」と、思わず書店で手を伸ばさずにはいられない、奇妙なタイトルと、可愛らしい表紙絵の組み合わせが素晴らしい。自意識過剰な主人公が、古都を舞台に、神様(に近い存在)の気まぐれに翻弄されながら奮闘する。そして、第一印象はパッとしないけど、一皮剥けば輝くツンデレなヒロインが、思わぬ形で主人公の行動に絡んできて大活躍―――。 前作の基本的な構造を踏襲しつつも、脇役たちの作りこみ、物語のテンポなど、いたるところに進歩が見受けられる良質な青春ファンタジー小説です。巧みな風景描写で実在する土地の魅力や雰囲気を引き出しつつ、マニアックになり過ぎない程度に歴史ネタや神話ネタを物語に落とし込むのが、この作者は本当に巧い。 ただ、これは『鴨川ホルモー』の時もそうだったのですが、少し穿った読み方をしてしまうと、周囲とのコミュニケーションの軋轢に苦しみ、そのくせ原因を自分に追求することが出来ず、ひとり悶々と燻っているような男のための(レビューを書いている私自身、少なからずそういう部分がある人間です)、ドリーム小説に思えてしまう一面も。 すかした口調で物語を進め、自己中心的なきらいさえある主人公が、新天地ではいわゆる「選ばれし者」となり、(その性格のわりに)理解者や協力者に恵まれ、自分からは特にアプローチせずとも、素敵な女の子の方から好意を寄せてくれる展開が、少し出来すぎているというか、うらやましいというか………。
105 人中、93人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ちょっとユルめの歴史青春ファンタジー?,
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レビュー対象商品: 鹿男あをによし (単行本)
「鴨川ホルモー」が面白かったことと、舞台が奈良であったこと。この2つの要素により発売前からいつ出るんだーと首を長くして待った次第。 早速買って1日で読み終えてしまいました。楽しい時間は長くは続きませんね…。 この作品も前作同様、その土地に由来する悠久の歴史をエッセンスとして抽出し、 筆者ご自慢の構成力を駆使して、そつなくまとめた内容となっています。 なんとなく、バックグランドが似ている森見さんと比べてしまうと、文章に パンチ力が欠けるなぁと思う反面、読む人を選ばない点ではこちらのほうが、 万人受けするのかもしれません。 肝心の内容のほうは、私自身が奈良出身なためローカルなネタが出るたびに、 ニヤニヤしてしまうのですが、それを抜きにしても十二分に楽しめます。 とにかく、鹿最高。ポッキーを食べる渋い親父声の雌鹿って…。 おまけに、奈良の鹿がお辞儀をする理由までストーリーと絡めて説明してくれます。 全体としては、奈良の独特なのほほんとした雰囲気(情景描写+鹿)と、 個性的なキャラ、そして、奈良の歴史をうまく絡めてちょっと ユルい感じのファンタジーに仕上がっているように思われます。 とりあえず、奈良県の指定図書に推薦しておこう。
45 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
実際の奈良の町の描写が。,
By tokky3世 (愛知県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 鹿男あをによし (単行本)
面白いね。フィクションでここまでかけるのって。若い作者らしい本だった。 50ページくらい読まないと、話の本筋が見えてこない… いきなり著者の世界に入ることは無いかな。だから★ひとつ減。 でも、後半にすすめばすすむ程話が面白くなってくし。 話の展開が読めないところが面白いです。 この話が気に入ったのは、実際の奈良の町が奇麗に書かれているところ。 徒歩で何分とか、朱雀門前の広場とか…。 途中まで、本を読んで、実際に奈良の町を歩いてみると、 あら。本の描写とおりで、いろいろこの町に思い入れがあるんだなぁ… って感じることができます。
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5つ星のうち 5.0
感服しました!
『びいと啼く 尻聲悲し 夜乃鹿』 この芭蕉の句に対する万城目先生の斬新な解釈にいたく感服しました。 非常に説得力がありますね。
投稿日: 8か月前 投稿者: 万祝
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