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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
史上最高のエンタテイメント小説。,
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レビュー対象商品: 鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫NV) (文庫)
第二次世界大戦の末期、ドイツ落下傘部隊の精鋭達が、ヒトラーの密命を受けてイギリスの田舎町に降り立った。目的はチャーチル首相の暗殺!!まず部隊設定からして巧い。簡単なあらすじを読んだだけでも傑作を予感させる。内容もその期待を裏切らない。練り込まれたプロット、切れのあるアクション、スパイスの効いた会話、魅力的な登場人物、どれも文句無く一級品。 ただの娯楽作ではない。ドイツ兵を血の通った「人間」としてとらえ、ナチス影響下での苦悩を描いている。みんな家族の為に戦った。落下傘部隊隊長のクルト・シュタイナ中佐、IRA闘士リーアム・デブリン、おばあちゃんスパイのジョウアナ・グレイ、彼らの生き様にしびれる。 読むのが辛くなるような重苦しい作品でもないので、未読の人は挑戦してほしい。基本はやっぱりエンタテイメント。何よりもまず面白くて、最後でほろりと泣ける作品。娯楽とテーマ性のバランスが絶妙なのだ。うん、傑作!!
23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
最高の冒険小説,,
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レビュー対象商品: The EAGLE HAS LANDED (ペーパーバック)
おそらく最高の冒険小説でしょう。これを上回る作品はおそらくもうかかれることはないと思います。歴史の隠された闇にふとした事から遭遇する作者、そして第二次大戦のお決まりの善悪の構図への挑戦的な筋、すべての登場人物の持つオーソドックスではない経歴(米独混血、アイルランド人、対独協力者、そして第三帝国のクールな観察者)、容赦なく突きつけられる歴史的な必然とと行為の自由の相克、そして最後の悲劇的な結末と諦観。これらがすべてが偶然にも、最良で組み合わさったのが、この”eagle has landed"です。著者はこの前にも後にも、同じような試みを何度もしています。この"eagle has landed”の続編のthe eagle has flown"まで書かれているくらいです。また、本作品の真の主人公ともいえる、liam devlinのその後をからめた作品もいくつもかかれています。でもこの作品ほど時代を超えて、素晴らしい出来上がりのものはありません。逆説的な言い方になりますけど、これを読んだらもう他のhigginsの作品は読まないほうがいいのかもしれません。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
歴史の if の「あわや」を描いた第二次大戦時冒険小説の “東の横綱”,
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レビュー対象商品: 鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫NV) (文庫)
書評家の茶木則雄によれば、本書を冒険小説の“東の横綱”。“西の横綱”はケン・フォレットの『針の眼』としている。新直木賞作家佐々木譲は、本書のハヤカワ文庫版の解説をしているが、この両横綱へのオマージュとして『ベルリン飛行指令』と『エトロフ発緊急電』を書いたそうだ。そればかりではない。『ミステリ・マガジン』のアンケートをもとに、’92年に早川書房から刊行された『冒険・スパイ小説ハンドブック』において、「冒険小説ジャンル」で名だたる作品を押しのけて堂々第1位に輝いている。時は1943年11月6日、第二次大戦で敗色の漂うドイツにあって、「英国首相チャーチルを誘拐せよ」との密名をおびた、歴戦の勇士シュタイナ中佐率いる落下傘部隊の精鋭が、チャーチルが週末の休暇を過ごすとの情報をもとにイギリスの寒村に降り立った。この荒唐無稽な作戦の立案から実行までを、史実を巧みに取り入れ、克明に描ききったのが本書である。 シュタイナ中佐たちの実際の死闘は本書の後半4分の1に凝縮されているのだが、そこまでの話のもっていきかたが実にうまい。作戦を任される軍情報局のラードル中佐、老女のスパイ、グレイ、シュタイナと共に任務に就く、一癖も二癖もある面々。これら魅力的な登場人物の言動や心理状況をキャラクターとして配したうえで、刻々と作戦の準備が整うさまはドキュメンタリータッチで、まるでノンフィクションのような現実味を帯びており、エンターテインメントであることを忘れるほどだ。 彼らは史実の通り失敗する。にもかかわらず読者が手に汗握るのは、「あわや」成功する寸前までいくからだ。彼らが窮地に陥る最大の原因は、戦争だから敵は抹殺するが、人道にもとる行為はしないという騎士道精神のようなところにある。だからこそ読者は彼らに感情移入し、応援したくなるのだ。そして読後になんともいえない余韻に浸ることになる。
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