各巻のリリースに大きな空白時間があった本作。
そこでまず、この作品を批評しようというのなら、1話から6話までをいっぺんに通して見てみることが最低条件だと思います。
そうでなければ作品に対する理解度が格段に下がりますから。
一般的な評判では、「映像は良いがストーリーが理解できない」といったところですね。
私がこのアニメーションを一言で評価するならば、それは『芸術』です。
難解で理解されにくいストーリー、世界観、設定……。
思うに制作スタッフたちは、初めから万人受けするような内容にしようとは思っていなかったのではないでしょうか。
ただひたすら自分たちの美学を表現しようとした。私の目にはそう映ります。(原作のない、完全オリジナル作品だからこそ許されるスタンスですね)
結果、映像以外の内容には辛い評価も受けることになりましたが、それは作品の「デキの良し悪し」ではないと思うんです。好み・感性の問題とでも言いましょうか。
かの高名な芸術家パブロ・ピカソの銅版画が、初めはまったく理解されず、酷評を受けてきたことと似ています。
芸術とはそういうものなんですね。
それでいて、視聴者を楽しませることも忘れてはいません。
竜の子プロ社長・九里氏は、本作の制作発表会にて、「エンターテイメントな作品を作りたい」と発言しました。
「映像すげぇ!」「戦闘シーン格好いい!」
こういった感動を抱ける本作のような映像作品こそ、まさにエンターテイメントであると思うのですがどうでしょう?
売り上げや視聴者の顔色を心配するばかりではない、制作スタッフたちの魂のこもった、いろんな意味で熱い作品。
私はそんなふうに思います。