このDVDに収録されている中野サンプラザ2days(6/22-6/23)が終わった6月25日、公式ホームページ掲載の福岡さん日記のトーンがいきなり変わったので、唐突に何を言い出すのかなと思ってました。7月29日に高橋さんが突然脱退を表明。そして9月29日のラストライブを前に、橋本さんの日記が詩情にあふれはじめ、過去を反芻しながら自分たちの未来も見据えているような感じになりました。ドキュメントにも収録されているように高橋さんをそっと優しく自然に送り出すところが、やっぱりチャットモンチーはすばらしいです。
ちなみに今回のツアーが発表されたのが昨年12月、ライブ&ドキュメントDVDが発売されると告知されたのが6月16日。Zepp大阪2日目が6月19日。事前に決まっていたスケジュールの網の目のなかで、彼女達の大きな節目が記録されています。Zepp仙台での「余韻」を演奏後、舞台袖で泣き出す橋本さん。アンコールでは何事もなかったかのように笑顔で振る舞う3人。プロフェッショナルですねえ。
本編のライブも必見です。アルバム『You More』が賛否両論なのは、彼女達が変わり続けているからこそだと思います。こんなにgood musicなのにね。身を削るのも創造かもしれないけど、新しくつくるのも創造です。ディランに向かってジューダス!とか言ってテンとして恥じないような人が今も昔も多いみたいですね。冒頭「桜前線」の歌い出し“どうでもいい”“くだらない”の3連発がかっこいいです。デカい音でやっちゃえ。MCの“なにごともなく”というのはさすがにギリギリ。「余韻」は原曲通りかもしれないけど壮絶です。絶唱する橋本さんの後ろで高橋さんがドラム叩いている映像は、翌日になっても胸に響き、目に焼き付いてます。
11月からの求愛ツアーをどうするのかと思ってたら、ホームページが更新され、予想よりずっとアグレッシブになった2人が帰ってきました。刻々と変化し、逆境を逆手に取ってあたらしい表現へと転化する彼女達。ドキュメントにも一瞬だけ未来のチャットが挿入されています。ほんと好きでよかった。