新しい日本の顔に選ばれた人物は日本のセレブ中のセレブであることがよくわかって驚いた。ブリジストンとの関係は有名だが、宮澤喜一、池田勇人の両元首相から皇族の二系統とも閨閥を結んで、まさに「戦後日本の新支配層を代表する特権階級」の出である様子がはっきり書かれている。それから、なぜ鳩山由紀夫が北海道を選挙区としているのか、ずっと不思議だったが、この本はその点も明らかにしている。かつてあった鳩山農場の偉容から、祖父鳩山一郎のラブレターのことまで綴られており、歴史ストーリーとしても興味ぶかい。若い由紀夫・邦夫兄弟の珍しい写真も掲載されている。民主党政権の背景を知るには好著であろう。今回の「政権交代」選挙戦のホットな情報から、友愛など鳩山の政治的主張まで、そのいきさつも触れてあり、鳩山由紀夫首相を一冊で知るにはベストの一冊だと思う。