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長野まゆみさんの小説はアーティスティックで柔らかな印象のものが多いと思います。
でも、音が聴こえてきたり。
色が見えてきたり。
自分の周りの空気が変わったり。
そんなリアルな部分を内に秘めているということに気がつきました。
ファンタジーを書いても素晴らしい長野まゆみさんですが、こんな現実的な小説を書いても、やはり美しいです。
死を背負う少年と、見守る少年たち。
彼らは、作中で必要以上のことを語ったりはしない。
あるのは、季節が通り過ぎていく幽けさと、
雨の音と、水の落ちる音だけだ。
ゆったりと落ち着いて、
現在の時間の流れを忘れて入り込むことのできる作品だと思う。
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