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鳥羽伏見の戦い―幕府の命運を決した四日間 (中公新書)
 
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鳥羽伏見の戦い―幕府の命運を決した四日間 (中公新書) [新書]

野口 武彦
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「歴史にイフはない」なんて誰が言ったのか―幕府の命運を決した慶応四年(一八六八)一月三日から六日にかけての四日間の戦いは、さまざまな偶然に満ちている。なぜ幕府歩兵隊の銃は装弾していなかったか、吹きつける北風は幕府軍にどう影響したのか、そして慶喜の判断はなぜ揺れ動いたのか―。誰もがその名を知っているけれど、詳しくは知らないこの戦いをドキュメンタリータッチでたどる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

野口 武彦
1937年(昭和12年)東京に生まれる。1962年、早稲田大学文学部卒業。その後、東京大学文学部に転じ、同大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を経て、文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 328ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/01)
  • ISBN-10: 4121020405
  • ISBN-13: 978-4121020406
  • 発売日: 2010/01
  • 商品の寸法: 17.6 x 11.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:新書
 鳥羽伏見の戦いを、特定の視点に偏らず、徹底した史料分析からドキュメントタッチで綿密に描く。軍事学に徹した、なかなかの圧巻な描写で、スリリングな駆け引きの雰囲気が伝わってくるようだ。
 主題となる鳥羽伏見の戦いはもちろん、まずはその前夜から書き起こされ、またその後の政治的展開、さらにはもし少しでも闘いの趨勢が違っていればその後の歴史はどうなったろうか?という思索が繰り広げられる。なかなか一定した見方を得るのが難しい幕末であるが、本書によって、徳川慶喜、幕府、朝廷、諸藩の思惑や利害が一定の筋道を持って理解できるであろう。
 重厚で地道な、しかしその指し示す灯は決して小さくない、そんな一冊である。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ボーン・ウイナー VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
幕末の複雑極まりない各藩の動きは、歴史の門外漢にとって理解しにくいが、本書によって鳥羽伏見の戦いの全貌が分かった。
西郷隆盛は一般的には茫洋とした大人物とされているが、薩摩中心の倒幕戦争を起こすために、術策を用いて江戸かく乱、なかんずく薩摩藩邸焼き討ち事件などを意図的に起こして、薩摩藩の反幕府感情を煽り、倒幕戦争の引き金を引いた。
一方、幕府の徳川慶喜は早々と天皇に対して恭順の意を表し、そのために一応の軍勢を従えて上洛の途中、鳥羽伏見にて薩摩軍と遭遇し、戦争の準備もないまま一方的に打ち負かされた。
こんなところが、本書を読んでの私の理解である。
資料に基づく戦争の描写は血なまぐさく、大砲・小銃の打ち合いと刀・槍による切り込み攻撃とが混在した凄まじい残酷な戦いであったことが分かる。この辺の描写が、この書物の最大の売りものであろう。
しかし、「伝習歩兵隊とシャスポー銃」に一章を割いて、幕府側がフランスから購入した元込め式のシャスポー銃を、この戦争で使用したことを執拗に検証しようとしているのは、いくら著者が、この検証に力を入れたにしても、読者にとってはいささか退屈にすぎる。プロローグ、エピローグ共になにか学問的体裁を整えようとして、内外の文献を引用して哲学的解釈をしようとしているのも、鳥羽伏見戦争のなんたるかを知りたい読者にとっては、退屈な蛇足である。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
小説や本書なども含めた一般向けの色々な幕末維新関連の書籍をいくつか読んでいくと、最新の成果では従来の見方は、薩長に作られた見解であり、本当はそんなに単純でもないし簡単でもなかったことが分かってくる。

その結果として、辿り着くひとつの分岐点が、この鳥羽伏見の戦いであったと思う。

ゆえに、自分は本書において鳥羽伏見の戦いが、なぜこのような結果に終わったのかという理由について知りたくて、本書を取った。

個人的な主旨から考えれば、多少冗長な部分(そもそもが歩兵隊三部作の一部だから仕方ないのだが)があった事は否めないが、それでも非常に有益に読むことができた。
鳥羽伏見の戦い、そのもの、またその戦いの意義などについて興味がある方には、非常に良い本になると考える。

他のレビューにもあるが、個人としては「あとがき」での見解について一番考えさせられた。
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