館から出たら「死」、触れた異性を「カエル」に。掛けられた呪いのため、離宮に引きこもっていた籠の鳥の王女様の生活が、婚約者と、彼の連れてきた(いえ、後からちゃっかり来たのが王子ですが)魔法使いにより動き始めるお話の、第4巻。
今回、タイトルロールの二人は表立っての活躍はなく、ライトを浴びるのは主人公エルレインの親友であり、かの王女親衛隊長の女騎士オルフェリアと、エルレインの婚約者・王孫子アレクセルです。特に王孫子はカッコイイところ満載。ほんとに彼はカエルになってもおおらかで楽しい御仁だし「悪くない買い物」だろうと思います。
このシリーズは、主だったこの四人がそれぞれとても魅力的かつ心情に共感できるので、ラブが三角、四角になっていくだろうにも、なんか納得しちゃっています。読む前は、カップルは確定していて残りは(失礼)ちゃちゃ入れ要員だとイヤだなあ…と思っていたのですが。個人的には、不遜だけど『割れ鍋に閉じ蓋』的に相性のよい?魔法使いサマと、ゴールデンレトリーバーに懐かれるか、のような愛情を臆面も無く注いでくれる王孫子様、…いまだ選べません!(笑)。
相変らずテンポのいい会話を繰り広げている主人公達ですが、婚礼衣装のデザイナーとして教育係兼魔法使いゼルイークの「姉」がやって来て、不穏な空気が流れます。と言うか、圧倒的に力負けしてて、この先彼女はどう絡んでくるんでしょう。今の男性陣じゃ勝てそうに思えないんだけど。
前巻でゼルイークにかかる呪いが明らかになったと思ったのに、この巻で彼の背負うものが単にそれだけじゃないんだと知って衝撃でした。エルレインとの「光」の約束さえ許されないのでしょうか?。
図々しくもエルレインの立場に立って「選べない」とか言っちゃってますが、孤独な魔法使いに、この時代で救われて欲しいなあと思っています。・・・って、これ既に選んでる・・・?。