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ニューズウイーク誌の表紙に使われた鳥居の図版などもあり、非常にありがたいんですけど、<種類としては明神系の鳥居だが額束はなく、野球のバットのような柱は実際にあまり目にすることはない形の空想上の鳥居である。>(34頁)なんて書いてるんですけどね、楔にまでつけられた雨覆屋根からしても、どう見たって厳島神社の大鳥居をモデルにしてることは間違いないんですよ。あすこの鳥居も柱の下部にいくにつれ太くなってるんです。
それもわからんのかこいつは、と。
後半は、鳥居の由来について考察しております。
途中から、日本神話などにおける鳥の霊性っつうかそういう部分に着目し、鳥居と結びつけようとしてるんですけどね。
んじゃ、日本以外で、世界中に、鳥を神聖視した民族はないのか、と。
そういう民族は、おそらく沢山いるだろう。そいつらは鳥居のようなものをこさえているのか、と。
そうじゃなきゃなんで日本だけなんだ、と。
ぜんぜん解決できてませんでした。
でもまあ、いまいちばん手に入れやすい鳥居の入門書ですから、興味を持った方は購入するしかないですよね。
しかし,この本のコアともいうべき鳥居のルーツを示す第4章は,鳥居とはほとんど関係がない記述に多くの紙面を割かれている点は大変残念。最後に結局何を主張したいのかもあいまいである。著者の「鳥居論」が提示されているとは言いがたいのではなかろうか。また,ルビの振り方も一番初めのその漢字が出ているところにはなく,2番目に登場したときに振ってあったり,人名もある人には敬称の「氏」を付けているのに,他の人には付けていなかったりと統一性を欠いてしまっている。改訂版では改善を望みたい。
とは言え,この価格で鳥居について問題提起する書を世に問う意義は大きい。著者の今後の研究成果が楽しみである。
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