鮫って。泳ぎ続けないと呼吸できなくて死んじゃうのですよ。
そんな映画です。速いくらいテンポよく進むストーリーにコマ割、演出。そして役者陣、そのすべてがピタリとはまり、これまで見たことの無いカッコいい映画です。そして人生のベスト3の映画のひとつです。
映画の主人公はヤクザの金を持ち逃げした浅野忠信扮する鮫肌黒男。それを追う、それぞれにいろいろな立場のヤクザ達。しかもヒトクセもフタクセもある濃い濃い人たちです。
そして、この映画の本当の主人公、牢屋のようなホテルを仕事場にし、つまらない人生を歩んでいる桃尻トシ子の自分を変えていく成長物語。
鮫肌に関わることにより、ある者は、つまらない人生を変えようと走り出し、またある者は野心のために走りだし、またある者は、変態的な性欲を満たすために走りだしと、そう皆それぞれが走っているからどの場面を見ても楽しいのです。2回目以降もそれぞれのキャラクターの目線でストーリーを追うとさらに楽しめるのです。あきないのです。
この映画の面白さ、良さを伝えることができない私の文才の無さが唯一悔やまれる点です。
石井監督、是非このころの斬新な撮影、演出技術を思い出し、すばらしい作品をお願いします。ずっと待ってます。