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魚舟・獣舟 (光文社文庫)
 
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魚舟・獣舟 (光文社文庫) [文庫]

上田 早夕里
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。そこに存在する魚舟、獣舟と呼ばれる異形の生物と人類との関わりを衝撃的に描き、各界で絶賛を浴びた表題作。寄生茸に体を食い尽くされる奇病が、日本全土を覆おうとしていた。しかも寄生された生物は、ただ死ぬだけではないのだ。戦慄の展開に息を呑む「くさびらの道」。書下ろし中編を含む全六編を収録する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

上田 早夕里
兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 331ページ
  • 出版社: 光文社 (2009/1/8)
  • ISBN-10: 433474530X
  • ISBN-13: 978-4334745301
  • 発売日: 2009/1/8
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By pampino
形式:文庫
なんも期待せずに買って、ほほをばしんと殴られたようなカンゲキ!これ、いい!
最高の拾い物をした気分。やった!

まず最初に表題作の魚舟・獣舟。
一瞬伊藤潤二先生の名作・ギョを想像してしまった、文章だけなのに絵まで浮かぶような圧倒的な筆力。
最後がまた、すごい。
終わるかと思ったところでもう一ひねり。
短篇の醍醐味がこれでもかとつまった快作。

そうして続く、くさびらの道。
すごい。
今時の言い方を使うなら、バイオホラー?
うまい。すごい。気持ち悪い。強烈。
なのにどこか優しく物悲しく、それでいてほころびがない。

最後の小鳥の墓も、秀逸だ。
特別区で純粋培養される上流家庭、そこから逃れようとする一部の若者。
ドラッグ、暴力、破壊。疾走し暴走する若さと力。
しかし、その先に待っていたものとは?

この作品はもっともっと、評価されるべきでは?
ぜひ、日の目を見てほしい作品。最高。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
『火星ダークバラード』の著者の短編集。
この作者の作品は、『火星ダークバラード』しか読んだことがなかったが、それが、とっても心に沁みる一冊だったので、この短編集も読んでみた。
『火星ダークバラード』は、こう、昔懐かしさを感じるハードボイルド小説で、SFというよりも、その文体や雰囲気に惹かれたが、この短編集収録の作品たちもそう。
テーマはいろいろ。ホラーっぽいのや妖怪まで出てくるものもあるが、作者の文章の持つ不思議な力は共通。とっても読ませる。
中でも表題作や『火星ダークバラード』の前日譚である『小鳥の墓』は凄い。
ほかの作品も読みたくなった。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
短編集 2009/8/21
By リオ トップ1000レビュアー
形式:文庫
【魚舟・獣船】
映画「ウォータワールド」のように、世界の大半が海に沈んだ未来世界で、海洋民は、
十数メートルはある巨大な魚の背中で暮らしている。その魚は、魚舟と呼ばれ、
人が住んでいない魚舟は、獣船となる。
魚舟も獣舟も人の遺伝子を元に人が産み出す生物である。
一方、僅かに残った陸に暮らす陸上民は、皮膚や肉を持つ人型ロボットを使い暮らしている。
人の形をしているが人の遺伝子をひとかけらも持たないロボットと、魚の姿をしているが
人の遺伝子で作られた魚舟や獣舟。
人の遺伝子を持つことによって生物は人間に分類されるのか、
人の形を持つことによって人間に分類されるのか、人とは何だろう
という問いかけが、獣舟と人間の関わりを通じて語られている。

物語は、全体に暗く沈鬱なムードで進んでゆくが、未来世界の設定が秀逸であり、コンパクト
にまとめられたストーリーなので読みやすい。
説明的な部分はなく事件や出来事を描くこととで世界も人も描いてゆく。
登場人物の数は少なくセリフのある人は二人ですが、二人が関わる出来事を通じて広く深い
未来世界が見えてきます。おもしろい短編です。

【饗応】
ロボットが高機能化し、人と同じ外観となり、人と同じように働き、心も持つようになった未来。ロボットは人と同じようにアンニュイな
気持ちを持ち、人生に疲れたりするまでにつようになる。そして・・・

【くさびらの道】
新種の茸が突然発生した。その茸は、人を苗床として育つ。
茸の爆発的発生/感染により、人類は滅亡の瀬戸際に追い詰められる。
茸に両親と妹を奪われた男と、茸に妹を生まれた男の運命が交差し、
それぞれが別々の選択をする・・・・

【真朱の街】
百目や御所車などの昔から存在したクラシックな妖怪は、人から姿を隠すのをやめ、
人前に白昼堂々と登場するようになった。
きっかけは、人が自らの肉体を科学技術で改良し、人と妖怪の境が曖昧になったから。
妖怪と人類が共存する未来を舞台に、人が人でいられる限界を探るかのようなストーリーが展開する。

【小鳥の墓】
犯罪者やドラッグ常用が増えて治安も風紀も悪化した近未来社会。
そこには、選ばれた善良な人だけが住むことを許される町がある。
犯罪がなく規律も保たれ清潔で美しい町は、児童教育のための理想的な環境として作られた町である。
大人も子供も厳選された人たちだけが住み、トラブルを起こせば
居住権を剥奪され追い出される。
子供の純粋培養(教育)のための整えられた町に違和感を感じた少年は、
町に馴染めず、やがて町をはみ出す。
教師と生徒、親と子、男と女、夫と妻、警官と一般人など、
支配する者と支配される者との対立関係がストーリーに満ち溢れている。
お互いを理解することができず、反発しあうものどうしの不幸が
多層的に描かれており、暗く救いがない。
社会や周囲との軋轢や対立は、人類が群れをつくり生きることを
選んだ時点で背負ってしまった原罪であると作者は言いたいのかもしれない。
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最近のカスタマーレビュー
読みやすく、深い味わい!
上田さんの作品は初めて読みました…が、文章半端なく上手です!
そして、物を見る視点がまぎれもなくプロです!... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 西園さん
一気読みさせる力を持っているSF短編集
ややハードっぽい設定も素敵なのだが、ストーリーのミステリアスな展開が、一気読みさせる力を持っているSF短編集。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: hit4papa
初短編集
6本の作品が収録された(連作短編を除く)著者初の短編集

「魚舟・獣舟」... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: モトカ
表紙と題名の美しさにひかれて読みました
一話目が表題作なのですが、読んでいくうちに別世界にひきこまれていく感覚が、とても気持ちよかったです。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: しろぼん
既発表短編5+書き下ろし中編の文庫
... 続きを読む
投稿日: 2010/5/1 投稿者: くわもちじんぺい
とても良い
面白くはあるけど、表題の短編とあといくつかを除くとSFである理由がよくわからない。
投稿日: 2009/5/19 投稿者: うんの
これを読んで「火星のダーク・バラード」がすごく気になってきました。
本書には6編の作品が収録されている。このうち最初の5編は短編であり、ラストの「小鳥の墓」は180ページほどもあるほとんど長編作品なのだ。でぼくはこの「小鳥の墓」に... 続きを読む
投稿日: 2009/5/9 投稿者: ベック
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