なんも期待せずに買って、ほほをばしんと殴られたようなカンゲキ!これ、いい!
最高の拾い物をした気分。やった!
まず最初に表題作の魚舟・獣舟。
一瞬伊藤潤二先生の名作・ギョを想像してしまった、文章だけなのに絵まで浮かぶような圧倒的な筆力。
最後がまた、すごい。
終わるかと思ったところでもう一ひねり。
短篇の醍醐味がこれでもかとつまった快作。
そうして続く、くさびらの道。
すごい。
今時の言い方を使うなら、バイオホラー?
うまい。すごい。気持ち悪い。強烈。
なのにどこか優しく物悲しく、それでいてほころびがない。
最後の小鳥の墓も、秀逸だ。
特別区で純粋培養される上流家庭、そこから逃れようとする一部の若者。
ドラッグ、暴力、破壊。疾走し暴走する若さと力。
しかし、その先に待っていたものとは?
この作品はもっともっと、評価されるべきでは?
ぜひ、日の目を見てほしい作品。最高。