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下北半島の漁港・大間には、長年マグロ漁に身体を張ってきたベテラン漁師・房次郎(緒形拳)がいた。ある日、彼の娘・トキ子(夏目雅子)が結婚したいと言い出し、相手の青年・俊一(佐藤浩市)を連れてくる。今の仕事を辞めて漁師になりたいと懇願する俊一に根負けし、房次郎はついに彼を船に乗せるのだが……。吉村昭の同名小説を原作に、『セーラー服と機関銃』『台風クラブ』などの鬼才・相米慎二監督のメガホンで描いた骨太で崇高な人間ドラマの傑作。それまでアイドル映画における長回し演出ばかりが取り上げられがちだった相米演出だが、ここでは大人の男女の愛憎をじっくり見せこむための手段として長回しが大いに功を奏しており、また実際に俳優たちに危険なマグロ漁を行わせ、その緊迫感をあますところなく映像に収めており、そのダイナミズムはそこらのスペクタクル映画がひれふするほどである。もはや演技を通り越して、役そのものに同化しているとしか言いようのないキャスト陣の名演も特筆したい。(増當竜也)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『風花』の相米慎二監督がかつてない壮大なスケールで、孤独で過酷なマグロ漁と海の男と女の世界を描き出したドラマ。緒方拳がマグロ漁に命を賭ける男を、夏目雅子がその帰りを寡黙に待つ娘を演じ共に批評家から高い評価を得た。
内容(「Oricon」データベースより)
過酷なマグロ漁に生命を懸ける男たちとその家族の姿を描いた、吉村昭原作の同名小説を映画化した作品。緒形拳、夏目雅子、佐藤浩市ほか出演。