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こんな漢字が存在するのか、と驚かされるものも多く、魚を食材として見た場合の解説、調理法も詳細であり、著者の魚に対する関心と造詣の深さを感じた。さらには魚の生態、栄養、選び方にまで言及し、全体的によく調べ上げたな、と感心させられる。誰もが興味を持ちつつも未開拓だったテーマに着眼した点はすばらしい。
難があるとすれば、延々と同じパターンが続くために初めから気合いを入れて読むと途中で食傷してしまうことであり、それは最初は美味しかった魚の味に飽きてしまうのと同類である。途中にコラムなどを挿入して変化をつければ平板で単調な印象を緩和できると思う。魚だけでなく、ガリやお茶や吸い物の味も箸休めとして貴重なのでは...
ともあれ、この話をネタに誰かと寿司をつまみながら飲んでみたいな、と思わせる楽しい本である。
私事ですが、高校生と大学生の子供に、魚へんに春と書いて、サワラ。魚へんに冬と書いて、コノシロ。
では、魚へんに祭と書いて、何と読む? と、聞いてみたり……、嫁に見せたら、一つ、一つ感心していた。
また、いつもは関心ももたなかった魚屋や、スーパーの魚コーナーに、一般的に有名な「鮪」さえも「マグロ」と気付いた。
もしかしたら、「マグロ」が「鮪」に変わる日も近いかもしれませんね。
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