さしたる成果をあげられないまま、泥沼化してきた秀吉による朝鮮征伐。当の秀吉も床に伏し余命いくばくもないように見える。徳川家康の台頭を目にし、石田三成は豊臣家の財政の立て直しを図る。その手段は、遥かな昔、朝鮮半島にあった任那日本府の隠し財宝。探し出す命を受けた真田幸村は、その配下の十勇士と共に海を渡り朝鮮の地へ。一方、この動きを察知した徳川家康は。服部半蔵を送り出す。かくして、財宝を巡り、真田幸村と十勇士対服部半蔵と朝鮮の王子 臨海君が率いる高麗忍者の血で血を洗う戦いがはじまった。
圧倒されるほどのスケールの大きな伝奇時代小説です。
数多くの小説等で活躍してきた真田十勇士ですが、本書の十勇士は一味違う。猿飛佐助、霧隠才蔵、筧十蔵などなど名前は同じなのですが、その使う技や忍術といったら、山田風太郎の忍法帖シリーズを彷彿させる奇妙なもの奇怪なものが多く、さらにはこれに対抗する高麗忍者の技も、やっぱり奇態なものばかり。山田忍法帖シリーズの大ファンな私としては、とても楽しく読めました。
奇想天外で破天荒、山田忍法帖シリーズに隆慶一郎や高橋克彦の伝奇小説を掛け合わせたような、読み出したら止まらないおもしろさ。
何かおもしろい本はないかとお探しの方、荒山徹の小説は要チェックですよ。