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魔術王事件 上 (講談社文庫 に 22-20)
 
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魔術王事件 上 (講談社文庫 に 22-20) [文庫]

二階堂 黎人
5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

うなる回転ノコギリ!残虐な魔術王の狙いは函館の名家・宝生家の縁者を次々と血祭りに上げる神出鬼没の殺戮者・魔術王。宝生家に伝わる《炎の眼》《白い牙》《黒の心》という三つの宝石をめぐる秘密とは。

内容(「BOOK」データベースより)

函館の実家に伝わる3つの家宝のうち“炎の眼”を持ち出した銀座のホステス・ナオミ(=宝生奈々子)を大胆なトリックで殺害した殺人鬼「魔術王」メフィストは、残る“白い牙”“黒の心”を狙って宝生家の縁者を襲う。奇術道具の回転ノコギリが芝原悦夫の婚約者を切り刻み、宝生貴美子は連れ去られる―。

登録情報

  • 文庫: 576ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/11/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062758938
  • ISBN-13: 978-4062758932
  • 発売日: 2007/11/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
本書は、『吸血鬼』、『魔術師』、『蜘蛛男』、『人間豹』など江戸川乱歩が数多く書いた「通俗スリラー」と呼ばれる系譜の物語である。著者はこの流れを汲む作品を、時期を昭和40年代に設定し、名探偵・二階堂蘭子対怪人という設定で、『地獄の奇術師』、『悪霊の館』、『悪魔のラビリンス』などの諸作品を書いている。

本書のストーリーは、「函館の名家・宝生家に伝わる呪われた家宝。この妖美な宝石の略奪を目論む、神出鬼没の怪人・魔術王。次々と不可解に届く「犯行予告状」、「脅迫状」。二階堂蘭子が、偽りの黄金仮面に隠された真犯人に挑む!」というものである。

乱歩の諸作品を彷彿とさせる、残虐非道な殺人鬼・魔術王の不可能犯罪の連続に翻弄される警察。真犯人の巧緻を極めたトリックと驚愕の殺人動機の真相に迫る蘭子。血湧き肉躍る「通俗スリラー」ならではの息もつかせぬ展開に読者は圧倒される。

あまりにも多くの殺人が常軌を逸しておこなわれ、その凄惨さには目を覆いたくなるほどであるが、物語は「蒙古や江戸幕府の埋蔵金」、「太平洋戦争時の秘密計画」などもからんで、「これでもか!」というくらいにスリラーの道具立てやギミックを詰め込んで、これだけの超大作を創り上げる著者の手腕はさすがとしか言いようがない。
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By mutantmogura トップ1000レビュアー
形式:文庫
著者が乱歩の通俗ものを好きなのは、よく分かる。
だから、本作は著者の乱歩通俗ものへのオマージュといっても良い。
読んでいる間は、実に面白い。
しかし、読後に何も残らないし、後味が良くないというところが、乱歩通俗ものと違うところである。

もちろん、乱歩通俗ものにも出来不出来がある。
しかし、どの作品も、いかにも乱歩という風格がある。
本作にそのような風格があるかというと、かけらも見られない。

本作のダーク・ヒーローは、ひたすら残虐な犯行を繰り返す。
もちろん、その正体や動機がある程度ミステリになっている点は、「双面獣〜」よりはましである。
しかし、ミステリとしての底は浅いし、フーダニットなんて恥ずかしいくらいだ。

蘭子ものの時代背景は昭和40年代ということではあるが、そこにこんな怪人を登場させる必然があるのか。
そして、蘭子ものに登場させる意味があるのか。
そのあたり、著者には再考してほしいものである。

蘭子ものは、ガチガチのマニアックな本格ミステリ指向だったはずである。
どこから路線が変更したのだろうか。
なぜ、変更する必要があったのだろうか。

「人狼城〜」で、燃え尽きてしまったのだろうか。
あの作品も、完成度はともかくとして、本格ミステリとして成立していたのは評価できる。
しかし、本作は、著者本来の指向している方向の作品ではない。
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4 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
残念 2007/12/14
形式:文庫
人狼城はおもしろかった。なので、期待して購入した。
しかし・・・・これは・・・・
犯人は上巻ですぐにわかる。
殺人のトリックも非常にありきたりで、探偵は必要ない。
「恐ろしい」「世にも・・・」など、二階堂氏の文章は、どこか、江戸川乱歩を思い出させる、レトロな修飾語が多用されていて、それ自体は、悪くないのだが、それにしても今回は、ちょっと、多すぎる。トリックの内容が平凡で、スプラッタな情景に頼りすぎ・・・・そのうえの修飾語なので・・・・・
しかし、逆に「素晴らしい」「なんと残虐な」などという言葉をとってしまうと、この小説は中身がなくなってしまうのかもしれない。
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