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最も参考になったカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0
印象に残った短編の感想,
By カイザー (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 魔術師の帝国 (1974年)
■ゾシーク
滅び行く地球最後の大陸ゾシークを舞台にした作品は、終末の雰囲気が漂う世界ゆえなんでしょうか、どこか暗澹とした結末のものが多い気がします。 どれもなんともいえぬ結末のものばかりですが、「ウルアの魔術」が一番ホッとできるものでした。 ■ハイパーボリア クトゥルー神話にも組み込まれている古代大陸ハイパーボリアの話は味のある作品が占めてますね。 「七つの呪い」と「ウボ=サスラ」は好きな作品ですが、既に青心社のクトゥルーで読了済み。 このなかだと「白い巫女」が珍しく穏やかで幸せなラストだったのが意外でした。新紀元社の「エイボンの書」で言及されていた予言の巫女とはこの話のことだったのか。 ■星々の物語 ジッカーフの大魔術師が活躍する「花の乙女たち」が楽しめました。大いなる実力と地位にあるがゆえの倦怠感をまぎらわすために能力を制限して危機感と冒険感を味わおうとするところがいいですね。 SFは殆ど読まないので、「予言の魔物」は新鮮な味わいがありました。 ■詩とその他の物語 「二重の影」はどうしようもない恐怖がじわじわと克明に描写されていてぞくりときました。 逆に「スームの砂漠」は散文詩ともいえる二ページの超短編ですが、無知は時として身を救うといった皮肉な落ちが効いていて面白かったです。 やはり私は文字装飾に彩られた詩的な文章というものに惹かれるらしく、スミスの作品の織り成すグロテスクとアラベスクの物語はどれも魅力的でした。
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