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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
主人公の苦痛、絶望を追体験できる、、、最高の小説です,
By 猿の惑星は青かった (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 魔術師〈上〉 (河出文庫) (文庫)
写実的な小説は、目に見えないもの/思考しえないものをうまく表現できません。これらを表現するため、作家たちはファンタジー、メタフィクションなどの形式を利用します。ただ残念なことに、通常これら形式の小説は「リアリティ」が薄いという欠点を持ちます。トレードオフ:見えざるものの表現vsリアリティ。この「魔術師」はこのトレードオフの最も見事な解決例です。写実的に見えざるものを描きつつ、まるでドアのすぐ外に登場人物がいるような迫真感。ファウルズのイメージ喚起力は素晴らしい。読者は主人公の旅をたどり透明な怒り、苦痛、絶望を追体験できます。読後数年経ってもイメージは薄れません。これが「小説家の才能」というものなのでしょう、、、
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現代文学の傑作,
By
レビュー対象商品: The Magus (ペーパーバック)
日本語版があるか、日本での知名度がどうか知らないが、この作品は疑いなく大傑作。心理的に凄まじい展開が準備されており、途中で止めるのが難しかった。変転が、最後に喪失を与える為、読み終えた後、暫く忘れることはない稀有な作品。原書で読むことを強く勧める。
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
作者に翻弄された・・・,
By ゆこりん (北海道) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 魔術師〈上〉 (河出文庫) (文庫)
島で出会った老人コンヒス。彼の家に招待されたときから、ニコライは彼の巧妙な罠にはめられていく。コンヒスの口から語られる彼の過去。 はたしてそれのどこまでが真実なのか?ニコライがコンヒスの嘘を暴き出し、 真実にたどり着いたと思ったのもつかの間、その向こうには驚くべきものが 待っていた。ニコライ同様、真実をつかもうともがいてみるが、その努力が むなしい事をイヤと言うほど思い知らされる。コンヒスはいったいどこまで 巧妙なのか?登場人物の誰の言葉を信じればいいのか?読み手は、作者に 翻弄され続ける。「魔術」には必ずタネがあるものだが、この作品の中から それを見つけるのは至難の業だと感じた。深い味わいのある作品だと思う。
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