まず、本書の文書量は相変わらず貴重な休日を幾日もすり潰してくれるほど膨大である。
そして、そのずべてが興味深く、オールドワールドにおける魔術のあり方を、我々に示してくれる。
魔術使用時のルールとして本書は非常に有効である。
しかしながら、それ以上に書き込まれた、魔術に関する様々なエッセンスがこれでもかというほどに書き込まれている。
エンパイア各地における魔術への偏見や魔法諸学府の詳細。
魔術の根源となる『魔力の風』の正体や来歴。
死霊術、黒魔術、悪魔使いのような異端者たち。
そして、それらを狩り立てる魔狩人の詳細なる解説。
この本の中に、グリモアと呼ばれる魔術書に関する記述があるが、
この『魔術の書』自体が、一種、グリモアになりかけているような気がしてならない。