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魔術から数学へ (講談社学術文庫 (996))
 
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魔術から数学へ (講談社学術文庫 (996)) [文庫]

森 毅
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

〈小数〉はどのように生まれたか。〈対数〉は、そして〈微積分〉は? 宗教戦争が猖獗(しょうけつ)を極める17世紀ヨーロッパ、魔女が空行き占星術と錬金術がまだ人の心を揺ぶっていた混沌たる文化パラダイムの中から異形の数学者たちが頭角を現わす。ガリレイ=デカルト=ニュートン=ライプニッツ。著者ならではの余裕と気品の名文が、近代数学成立の数奇な劇を紡ぎ出す。全編に、博学と哲学がしみわたった傑作。

著者紹介

1928年東京生まれ。東京大学理学部数学科卒業。京都大学教授を経て、現在京都大学名誉教授。主著に『数学文化の歴史と教育』(国土社)、『数学の歴史』『数学的思考』(学術文庫)、『異説数学者列伝』(蒼樹書房)など多数がある。


登録情報

  • 文庫: 228ページ
  • 出版社: 講談社 (1991/11/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061589962
  • ISBN-13: 978-4061589964
  • 発売日: 1991/11/5
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By cobo
形式:文庫
数学の世界を、数学に詳しくない私でも楽しく読める本です。しかも数学に関する知識も面白く学べるんですが、それより古代から中世くらいまでの人物評がとても、とても面白い方です!これってもうトリビアルな楽しみ以上に著者の物の見方が面白いんですね!きっとメインストリームではない解釈なんでしょうけれど、これがかなり面白いです。

古代における数学と神学や文化との関係、ギリシャはヨーロッパか?問題、そしてルネッサンス。そのどれも奇妙に繋がっていて、その繋がり方の道が、森さん独特のつなげ方であり、面白いです。

つまり、私たち(たち、ですいませんが)が普通に「数学」から想像する数式や数、証明とか公式とかも、もちろん「数学」ではありますが、決してそれだけではない「数学」の裏側や神学や文化、そしてキリスト教との関連、歴史における果たした役割なんかを、数学者の(時に人だけでなく流れも含みます)人柄を交えて分かり易く知ることが出来ます。また『森 毅歴史観』ともいえるくらい少し変わった、しかし人物像が非常にクリアに見える語り口が最高に面白いです。

ガリレオ、ニュートン、ライプニッツ、そのいわゆる偉人たちのちょっと変わった一面を知ることによって急に身近な存在として、血の通った人間の1人として感じられますし、そのエピソードと人柄のかぶせ方が独特でキャラとしてエッジが効いています。

そして「数直線にひそむ無限」(ホントに無限が潜んでいる!)、「神秘主義者の空想力」とかの決め台詞が気持ちよくテクストにはまっています。錬金術という魔術から、数学というものへの流れ、その中に埋没してしまったその当時の感覚を理解させられます。それを知っていることで何か大きく変わる事は無いかもしれませんが、しかし何か思考の幅が広がる、変わった視点をまた新たに手にすることが出来るように感じましたし、それってとても稀なことです。

歴史に興味がある方に是非、オススメ致します。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
面白い 2011/5/29
形式:文庫
69歳になって、頭が少し固くなって来たように思いますので、読んでみる気になりました。以前から数学や哲学(やさしいもの)は目を通していましたが、ここしばらくはPCにはまって時間がなかったことと、視力がやや衰え長く活字を見るのが苦痛に感じていました。
前記の事から頭の活性化を図る事を目的に再挑戦することにしました。森博士のこの著書は昔から有名でしたので、一度読破したいと思っていたものです。数学を難しく捉えないで歴史や哲学からアプローチする非常に面白く拝見しました。
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By hto
形式:文庫
本著作は数学の本ではなく、数学的世界像を創りあげた偉人たちが主役の本といえるだろう。
その偉人たちは時に、魔術師や占星術師や錬金術師または宗教家という名で呼ばれた。
筆者が偏愛する17世紀ルネッサンスの混沌としたヨーロッパには、現在の数学的世界像を形づけた魔術師たちが活躍していた。
著者が語る偉人達(ガリレイ、ケプラー、デカルト、ライプニッツ、ニュートンなど)は、それぞれの性格や時代背景を想像させとても人間臭く描かれている。これほど彼らを身近に感じたことはなかった、筆者の博識と篤い情感を感じることができる。
本書では、楽しく思想史と数学史の理解を深めることができるのではないだろうか。

やはりニュートンは傑出したスーパースターであった。
また錬金術に傾倒し厖大な研究を行っていたのは驚いた。
最後に女嫌いのニュートンの言葉を採録する。「学問とは際限なく訴訟の好きな女のようなものだ」
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