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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
おいしい要素てんこ盛りの小説,
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レビュー対象商品: 魔笛 (講談社文庫) (文庫)
盛りだくさんの内容で、おいしい要素てんこ盛りの小説。ちょっと詰め込みすぎの印象あり。 犯人の一人称神様視点にも違和感を感じる。 登場人物にも、通常だったら有り得ないと思われる設定がある。 そんな欠点もありますが、なんと言ってもこの作品はダイナミックな ストーリー展開と抜群の描写力で読者をぐいぐい引き込みます。 特に終盤の盛り上げ方は見事。 良く出来た映画や劇画を見ているようです。 この作品は第42回江戸川乱歩賞の最終候補作に残ったが、 実在の宗教団体の起こした事件を背景にしている事や、 設定の強引さから、結局受賞するのは他の作品となりました。 受賞した作品は、良く言えばそつの無い、悪く言えば凡庸な作品であり、 小説としては明らかにこの作品の方が勢いがあり面白かったです。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
やや無理めの手掛かり?,
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レビュー対象商品: 魔笛 (講談社文庫) (文庫)
野沢氏の謎解きプロットにはいつも唸らされるがこの「魔笛」のそれはイマイチと感じました。一つ目は犯人特定の手掛かり。うーん、ちょっと無理じゃないか、そのストリングから犯人のバックグラウンドに至るのは? 二つ目はラストシーン、決戦場所を特定する閃き。ストーリーの核心なので詳述はさけますが、えー?そこでそういくか?と思いました。 以上2点、物語のキモの部分でちょっと興醒めしたのでこの評価です。 某教団事件を鏡として日本の公安警察のあり方を問うくだりは体制側に大きなアイロニーを突きつけていると思います。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ワクワクするぐらい期待させるが、やや出来すぎの感じも・・・,
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レビュー対象商品: 魔笛 (講談社文庫) (文庫)
物語の冒頭「自己批判、弁明ではなく分析報告である」というくだり、さらに語り手や登場人物の人間関係や背景の設定が凝っている。プロットの段階的な構築や人物像のプロファイルを周到に準備する著者らしい。公安と警察の関係、カルト教団の扱い方も不謹慎だがワクワクするぐらい興味を引かれるところで、巧い作りだと思う。またカルト教団の施設の描写や、マスコミの報道体制の風景など、脚本家らしい映像に訴える表現が感じられる。物語の構成としてはいつものように伏線がカチッとはまる作りで、完成品として素晴らしいのだが、逆にブレがないことが予定調和というか、なんとなく作品を小振りにしてしまったような気もする。特に犯人の行動の原因となった部分などはあまり釈然としないし、好きなモチーフである「森」へのイメージの連結も弱い。最後のキーワードもやや消化不良・・・。 楽しめるのだが、もっと膨らませることが出来た作品なのにと思うのは、ややお門違いの望みだろうか?
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