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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
充実度抜群。。。,
By soulman2005 (仙台市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 魔球 (講談社文庫) (文庫)
東野初期作品の傑作の一つでしょう。本作は、解説でミステリー、エンターティメント作品でも優秀なものは文学作品でもあるという様な指摘に、私も全く同感である。高校野球を題材にした殺人事件絡みの作品であるが、犯人の動機に思わず泣けてしまう。謎解きミステリーもよいが、作品の背景には家族愛と若者の正直さがひしひしと伝わってくる青春文学に仕上がっている。 東野作品の中でもとても印象的で、末永く語り伝えられるような品格がある。
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
蘇った応募作,
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レビュー対象商品: 魔球 (講談社文庫) (文庫)
高水準の本格推理、サスペンスを書き続けている東野圭吾氏の「幻のデビュー作」とも言える作品だ。というのも、オリジナルは江戸川乱歩賞の最終候補まで残った作品だからだ。もちろん、加筆修正を行なったのだろうが、初期の作風のエッセンスが詰まっている秀作と言えるだろう。しかし、この作品は単なる「青春推理」ではない。登場人物はしっかりと描けているし、昭和40年前後の生活感も存分に伝わってくる。悲しい結末にもかかわらず、爽やかな読後感を覚える東野作品の特徴も既に現れている。さらに、この作品の執筆時、東野氏はまだ20代中盤のはずだから驚きである。 東野圭吾恐るべし!改めてそんな思いを抱く小説だ。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
高度成長の過程では様々な犠牲があったのでしょうね,
By minoru223 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 魔球 (講談社文庫) (文庫)
この6作目はこれまでの東野作品と異なり、昭和39年を舞台にしているところに特徴があります。昭和39年が作中では「現代」にあたり、更に終戦直後くらいからのいきさつが登場します。過去を描くということがその後の東野作品の重要な要素となることを思えば、かなり重要な作品ということになると思われます。そして、本作に関して言えば昭和39年というのは日本がまだ貧しかった時代ということであり、その時代でなければ通用しない貧しさを原因とする物語が綴られています。その筆致には社会派に通じるものを感じさせます。トリック的にはダイイング・メッセージが一応の目玉となっています。初期の密室、前作のアリバイから更に新たなトリックのジャンルに挑んだことになります。しかし、本作の魅力はダイイング・メッセージにあるのではなく、あくまでも事件が起きるまでの事情にあります。物語の主人公がどんな人生を歩んできたかが本作の最大の謎であり、それが解けた瞬間にはうっすらと涙が滲みました。
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