予想以上にあっさり世界を掌握してしまった魔王ゾルガディスは、それじゃ面白くないと言い出し、勇者が現れるまで自ら封印されます。あまつさえ、封印中の仮の姿(魔法使いです)にて、自ら勇者を異世界より召喚する始末――しかし召喚されたのは、普通の女子高生だった!?
という物語。
戦うヒロインというか、いきなり勇者に祭り上げられても戸惑ったりしないミユキの姿が好きです。飄々と幾つもの危機を乗り越えて、魔王の行動についてもずけずけと自分の意見を言う始末。その意見に、そんなに無茶がないように思えるのは、ライトノベルの読みすぎだからでしょうか。
魔界が実はどこなのか、がとても面白かったですね。その発想はありませんでした。他のレビューにも書かれていましたが、まさに「大どんでん返し」です。こういうのは、ライトノベルじゃないと出来ないんじゃないでしょうか。
魔王を始めとした魔族がなぜ魔法を使えるのか、という理由も、あっさり説明されていますが、妙に納得できるものです。
一気に読める一冊ですので、娯楽としてどうぞ。